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ＡＯ・推薦入試エクストラ8月10日号

国立大：2018ＡＯ入試のフォロー情報速報

ＡＯ入試情報

◆国立大：2018ＡＯ入試のフォロー情報速報

先月上旬に全国の高校に弊社の全国版「ＡＯ入試年鑑」をお送りしたが、最終校正の時点（６月中旬）では入学者選抜要項が未公表の国立大が相当数あり、これらのケースは「2017年度参考資料」として掲載している。７月初旬～下旬までに要項を入手でき、新たに2018ＡＯ入試の概要が判明したケースを本メルマガでフォローしておきたい（８月上旬～中旬に判明した分は、次号でレポート）。主な変更点や日程を中心にご紹介する。

＜東日本国立大＞

■北海道教育大（岩見沢校）
日程のみ決定していたが、実施学科・専攻、募集人員、出願資格、選考方法とも前年どおりで変更ない。
■筑波大
日程のみ未定だったが、出願＝８月22日～31日、１次合格発表＝９月20日、試験日＝10月２日～16日（学群・学類によって異なるので要項で確認のこと）、最終合格発表＝10月20日
■宇都宮大
地域デザイン学部のみの実施で、全て前年度どおり。日程は次のとおり。出願＝10月５日～10日、第２次選考＝11月20日、合格発表＝１次10月27日、最終＝２月５日（社会基盤デザイン学科のみ12月５日）
■群馬大
前年どおり理工学部の４学科で専門・総合学科特別入試として実施。募集人員・出願資格・選考方法とも変更はない。日程は次のとおり。出願＝８月１日～４日、第２次選抜＝９月８日、合格発表＝１次９月１日、２次９月27日
■横浜国立大
日程のみ未定だったが、次のとおり判明。＜教育学部＞出願＝９月８日～14日、試験日＝１次９月29日、２次10月21日、合格発表＝１次10月６日、２次11月６日、最終２月５日、＜経済学部・経営学部＞出願＝10月12日～18日、２次試験＝12月18日、合格発表＝１次11月17日、２次１月10日、最終２月６日、＜理工学部＞出願＝９月22日～28日、２次試験＝11月27日、合格発表＝１次10月17日、２次12月12日、最終２月５日、＜都市科学部＞出願＝９月25日～29日、試験日＝１次10月21日(建築学科のみ)、２次11月18日、合格発表＝１次11月１日、２次12月６日(建築学科は２次が最終発表)、最終２月６日
■信州大
前年どおり理学科地球学コースのみ実施。募集人員・出願資格・選考方法は前年どおりだが、１次選抜が定員の３倍→４倍へ若干緩和された。日程は次のとおり。出願＝８月28日～９月１日、２次試験＝10月14日、合格発表＝１次10月４日、２次11月８日、最終２月２日

◆西日本国立大：2018ＡＯ入試のフォロー情報速報

ここでは弊社の2018全国版「ＡＯ入試年鑑」で「2017年度参考資料」として掲載した西日本の国立大について、その後判明した2018ＡＯ入試情報をお伝えする（変更点・入試日程を中心にご紹介する）。

■富山大
新設のデザイン科学部でＡＯ入試を実施する。＜募集人員＞地球システム科学科４人、都市・地球システム科学科、都市・交通デザイン学科10人、材料デザイン工学科３人、＜出願資格＞浪人可（地球システム科学科、材料デザイン工学科はセ試の数学・外国語を受験する者）、＜選考方法＞１次＝書類（100点）、２次→地球システム科学科＝書類100点、面接50点、プレゼン＋ディスカッション＋レポート作成250点、計400点、都市・交通デザイン学科＝書類100点、面接100点、プレゼン50点、ディスカッション100点、レポート作成150点、計500点、材料デザイン工学科＝書類100点、面接100点、プレゼン50点、ディスカッション50点、レポート作成100点、計400点、＜入試日程＞出願＝10月10日～16日、２次試験＝11月22日（都市・交通デザイン学科は22日・23日）、合格発表＝１次11月７日、２次12月８日、最終（セ試）２月５日
■静岡大
前年どおりの学部・学科で実施。募集人員・出願資格・選考方法いずれも変更はない。入試日程はセ試を課す理学部とその他で分かれる。＜理学部＞出願＝１月22日～26日、試験日＝２月３日、合格発表＝２月７日、＜その他の学部＞出願＝９月１日～７日、試験日＝９月23日（工学部は１次９月23日、２次10月７日）、合格発表＝９月29日(工学部２次10月13日)
■島根大
入試日程のみ決定していたが、実施学部・学科、募集人員・出願資格・選考方法いずれも変更はない。
■佐賀大
実施学部・学科は前年どおりだが、芸術地域デザイン学科のうち芸術表現コースの募集人員が６人から美術・工芸分野５人、有田セラミック分野５人へ増員された。出願資格・選考方法に変更はない。日程は次のとおり。出願＝８月17日～24日、試験日＝９月26日（音楽分野は26・27日）、合格発表＝10月11日
■長崎大
セ試を課さないＡＯ入試Iの中で、経済学部はＡ（実践力枠５人）、Ｂ（グローバル枠10人）の２区分になった。その他は大ききな変更なく実施される。入試日程は次のとおり。＜ＡＯ入試I＞出願＝９月４日～８日、２次試験＝10月14日（水産学部は12・13日）、合格発表＝１次９月29日、２次10月25日、＜ＡＯ入試II＞出願＝11月８日～14日、２次試験＝１月23日、合格発表＝１次12月１日、２次２月７日
■大分大
経済学部は３区分から英語資格型５人、簿記資格型10人の２区分になった。出願資格・選考方法は前年どおり。日程は次のとおり。出願＝８月17日～23日、２次試験＝９月21日、合格発表＝10月13日（医学部の情報は次号の予定‐募集人員は前年どおり）
■鹿児島大
前年どおり理・水産の２学部で実施。募集人員・出願資格・選考方法は変更ない。日程は次のとおり。＜理学部＞出願＝10月10日～12日、２次試験＝11月20日、合格発表＝12月１日、＜水産学部＞出願＝９月27日～29日、試験日＝10月19日、合格発表＝11月10日

推薦入試情報

◆私立大：2018推薦入試の新規実施速報

現在、弊社では９月初旬発行予定の全国版「推薦入学年鑑」作成の最終段階に入っているが、私立大で判明した主な新規実施情報を年鑑より一足先にご紹介する。募集人員の＊印は指定校制を含む人数、＜推薦区分＞の名称は原則として本年鑑の表示による。

＜東日本私立大＞
■札幌学院大
＜自己推薦＞心理学部＝臨床心理学科５人、文学部＝人間科学科８人、英語英米文学科４人、こども発達学科５人、経済学部＝経済学科５人
■酪農学園大
＜専門課程＞獣医学類３人、＜その他（生産動物医療推薦）＞獣医学類10人、＜その他（動物病院後継者育成推薦）＞獣医学類３人
■八戸工業大
＜一般推薦＞感性デザイン学部＝地域づくり学科＊14人
■東北学院大
＜スポーツ＞文学部＝教育学科１人（新設）、＜文化活動＞文学部＝教育学科１人、＜宗教関連＞文学部＝教育学科１人
■作新学院大
＜一般推薦＞人文文化学部＝発達教育学科・心理コミュニケーション学科、計＊50人（新設）
■埼玉医科大
＜有資格者・課外活動（特別枠）＞医学部＝医学科２人、保健医療学部＝看護学科２人、臨床検査学科２人、理学療法学科２人、臨床工学科２人
■明海大
＜有資格者＞ホスピタリティ・ツーリズム学部＝13人
■麗澤大
＜一般推薦＞経済学部＝経済学科スポーツビジネス専攻
■亜細亜大
＜スポーツ＞都市創造学部＝若干
■北里大
＜一般推薦＞薬学部＝生命薬科学科若干
■芝浦工業大
＜女子学生＞工学部＝４学科計15人
■大東文化大
＜一般・特定教科＞文学部＝歴史文化学科15人（新設）、＜一般推薦＞スポーツ・健康科学部＝看護学科20人、＜一般・有資格者＞社会学部＝社会学科Ａ方式９人、Ｂ方式９人
■中央大
＜有資格者（英語運用能力特別）＞文学部＝人文社会学科若干
■津田塾大
＜一般推薦＞学芸学部＝英文学科10人
■帝京大
＜一般推薦＞経済学部＝国際経済学科＊20人、法学部＝政治学科＊15人
■東京保健医療大
＜一般推薦＞千葉看護学部＝看護学科15人、和歌山看護学部＝看護学科20人
■東京家政大
＜一般推薦＞健康科学部＝リハビリテーション学科作業療法学専攻３人・理学療法学専攻３人
■東京農業大
＜一般・有資格者＞農学部＝生物資源開発学科25人、デザイン農学科25人（新設）
■東京理科大
＜一般推薦＞理学部１部＝数学科12人、物理学科12人、化学科12人、応用数学科12人、応用物理学科12人、応用化学科12人、工学部＝建築学科11人、工業化学科11人、電気工学科11人、情報工学科9人、機械工学科11人、薬学部＝薬学科10人、生命創薬科学科10人、理工学部＝数学科12人、物理学科12人、情報科学科12人、応用生物科学科12人、建築学科12人、先端化学科12人、電気電子情報工学科16人、経営工学科12人、機械工学科12人、土木工学科12人、基礎工学部＝電子応用工学科12人、材料工学科12人、生物工学科12人
■二松学舎大
＜一般推薦＞国際政治経済学部＝国際経営学科（学部で20人）、＜自己推薦＞国際政治経済学部＝国際経営学科（学部で10人）
■東洋大
＜一般推薦＞文学部1部＝英米文学科７人、＜ＡＯ型推薦＞国際学部１部＝グローバル・イノベーション学科10人（キャリア・プレゼンテーション型を導入）
■日本女子大
＜自己推薦＞家政学部＝被服学科８人、人間社会学部＝社会福祉学科10人
■日本体育大
＜一般推薦＞スポーツマネジメント学部＝スポーツマネジメント学科５人、スポーツライフマネジメント学科５人、＜スポーツ＞スポーツマネジメント学部＝スポーツマネジメント学科15人、スポーツライフマネジメント学科35人
■武蔵野大
＜一般推薦＞経済学部＝会計ガバナンス学科５人（新設）、教育学部＝こども発達学科７人（新設）
■武蔵野美術大
＜自己推薦（数学力重視型）＞造形学部＝映像学科３人
■目白大
＜専門課程＞経営学部＝経営学科５人
■神奈川大
＜有資格者＞外国語学部＝中国語学科12人
■聖マリアンナ医科大
＜一般推薦＞医学部＝医学科10人
■諏訪東京理科大
＜地域推薦＞工学部＝情報応用工学科26人、機械電気工学科26人
■敬和学園大
＜奨学生推薦＞人文学部＝英語文化コミュニケーション学科若干、国際文化学科・共生社会学科各若干
■新潟医療福祉大
＜一般推薦＞医療技術学部＝診療放射線学科６人、＜その他（特別推薦）＞医療技術学部＝診療放射線学科９人
■新潟経営大
＜スポーツ＞観光経営学部＝観光経営学科若干、＜専門課程＞観光経営学部＝観光経営学科若干

◆西日本私立大：2018推薦入試の新規実施速報

現在、弊社では９月初旬発行予定の全国版「推薦入学年鑑」作成の最終段階に入っているが、西日本地区の私立大で判明した主な新規実施情報を年鑑より一足先にご紹介する。募集人員で＊印は指定校制を含む人数、＜推薦区分＞の名称は原則として本年鑑の表示による。

＜西日本私立大＞
■金沢学院大
＜一般推薦＞文学部＝教育学科30人（新設）
■金沢工業大
＜一般・有資格者・課外活動＞工学部＝環境土木工学科＊16人（新設）、＜専門課程＞工学部＝環境土木工学科＊８人
■浜松学院大
スポーツ推薦を新設（男子バスケットボール）
■愛知大
＜一般推薦＞地域政策学部＝地域政策学科に食農環境コースを新設。専願３人、併願２人
■愛知学院大
＜一般推薦（公募Ｂ）＞薬学部＝医療薬学科10人
■桜花学園大
＜一般推薦＞保育学部＝国際教養こども学科６人、＜自己推薦（グローバル方式）＞保育学部＝国際教養こども学科５人
■金城学院大
＜有資格者・課外活動＞国際情報学部＝メディアスタディーズコース若干
■星城大
＜自己推薦＞経営学部＝経営学科10人
■中部大
＜一般推薦＞工学部＝宇宙航空理工学科５人（新設）
■名古屋学芸大
＜一般推薦＞看護学部＝看護学科25人
■長浜バイオ大
＜地域推薦＞バイオサイエンス学部＝バイオサイエンス学科３人、アニマルバイオサイエンス学科１人、コンピュータバイオサイエンス学科１人
■大谷大
＜一般推薦＞教育学部＝教育学科Ａ方式９人、Ｂ方式18人、＜自己推薦＞教育学部＝教育学科17人
■京都精華大
＜一般推薦前期Ａ日程＞マンガ学部＝マンガ学科４人、＜自己推薦（後期）＞デザイン学部＝各学科２人、マンガ学部＝マンガ学科６人、アニメーション学科２人
■京都橘大
＜一般推薦＞健康科学部＝作業療法学科13人、臨床検査学科30人
■同志社大
＜自己推薦＞社会学部＝教育文化学科５人
■龍谷大
＜有資格者（検定試験利用型）＞文学部＝各学科若干
■追手門学院大
＜一般推薦＞全学部で数学基礎力型と地歴公民基礎力型を導入
■大阪医科大
＜一般推薦＞医学部＝医学科３人
■大阪電気通信大
工学部＝建築学科（新設）→一般25人、得意科目セレクト６人、専門課程５人
■関西学院大
＜一般推薦＞理工学部＝物理学科３人、＊理工学部以外の全学部でＳＳＨ推薦を導入（理工学部はすでに導入）
■関西福祉大
＜一般推薦＞教育学部＝保健教育学科20人、＜自己推薦（活動歴重視型）＞教育学部＝保健教育学科５人
■神戸親和女子大
＜一般推薦＞でＥＱ型を導入。文学部は小論文型も導入
■天理大
＜スポーツ（特技Ｂ型）＞体育学部＝体育学科15人
■岡山理科大
新設の獣医学部＝獣医学科、獣医保健看護学科で各方式を実施
■吉備国際大
＜一般推薦＞農学部＝醸造学科６人（新設）
■広島修道大
新設の国際コミュニティ学部＝地域行政学科で英語方式、課題映像方式、有資格者を実施、計８人
■広島文化学園大
＜課外活動（音楽特別）＞学芸学部＝音楽学科
■安田女子大
＜自己推薦＞現代ビジネス学部＝ビジネス心理学科５人（新設）
■九州産業大
＜一般推薦＞人間科学部＝子ども教育学科10人、スポーツ健康科学科５人、ほかに全学部で＜専門課程・有資格者・課外活動＞を新規導入
■九州女子大
＜課外活動＞技能特待生書道と剣道を全学部で導入、各若干

ニュースフラッシュ

◆30年度「大学入学者選抜実施要項」は中教審答申を継続

本年６月１日付けで出された「平成30年度大学入学者選抜実施要項」は、中教審答申「高大接続・入試改革」の提言をふまえ、前年とほぼ同じ内容で具体的な内容を示すものになっている。ここでは、要項の項目ごと、主要な事項を整理しておこう。

＜第１　基本方針＞

「大学入学者選抜は、各大学がそれぞれの教育理念に基づき、生徒が高等学校段階までに身につけた力を、大学において発展・向上させ、社会へ送り出すという大学教育の一貫したプロセスを前提として～（中略）～大学への入口段階で入学者に求める力を多面的・総合的に評価することを役割とするものである」と明快に規定。選考の際、「各大学は、年齢、性別、国籍、家庭環境等に関して多様な背景を持った学生の受入れに配慮する」という一文も継続されている。

さらに「学力を構成する特に重要な以下の三つの要素をそれぞれ適切に把握するよう十分留意する」と明記している。

（１）基礎的・基本的な知識・技能

（２）知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力

（３）主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度

この３点は近い将来の大学入試の核になると予測される。

＜第２　入学者受入方針＞

従来よりもディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーそれぞれを明快に示して、各大学の努力を促す内容になっており、高等学校で履修すべき科目や取得が望ましい資格なども「入学後の教育課程を踏まえ」て示すこととされている。

＜第３　入試方法＞

一般入試の選抜法に、集団討論、プレゼンテーションその他の能力・適性等に関する検査、活動報告書、大学入学希望理由書及び学修計画書、資格・検定試験等の成績などが加えられ、入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する入試方法と規定している。

また、アドミッション・オフィス入試は詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲・目的意識等を総合的に判定する入試方法、と定義。各大学が実施する検査内容のうち、従来の面接は口頭試問に変わっているので注意したい。推薦入試に関しては、出身高等学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試方法、と規定している。

＜第４　調査書＞

従前の「調査書を十分活用することが望ましい」から「調査書を十分活用する」に改められている。また、大学で評価する事項を調査書にどう盛り込むのかという記載方法等を具体的に募集要項に記載することも義務づけている。合否判定にあたり、未履修科目があることをもって、不利益な取り扱いがないよう配慮する。

＜第５　学力検査等＞

個別学力検査の実施科目を定める際、「入学受入方針に基づき、学習指導要領の趣旨も踏まえつつ、できるだけ多くの科目を出題し、選択解答させるよう配慮することが望ましい」とし、職業に関する科目の出題にも言及している。また、資格・検定試験等の成績の活用については、平成27年３月11日付文部科学省初等中等教育局長・高等教育局通知「英語力評価及び入学者選抜における資格・検定試験の活用について」を明示し、国際科学オリンピック等、国際バカロレア成績等も一層の活用を図る姿勢がうかがえる。

大学入試改革がスタートする2020年が近づくにつれ、選抜実施要項の内容も次第に変化していくと思われる。高校教育の段階でも、それに対応した脱皮・変革が求められることは言うまでもない。

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