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AO・推薦入試エクストラ7月10日号

私立大2017AO入試:新規実施の学部・学科情報

AO入試情報

◆私立大2017AO入試:新規実施の学部・学科情報

弊社から全国版「AO入試年鑑」が各高校に配布されたと思うが、前号の新規導入校(5校)紹介に続いて、今号では主要な「新規実施の学部・学科」の情報をまとめて、東日本・西日本別にご紹介する(出願資格・選考方法・日程等の詳細はAO入試年鑑を参照してほしい)。

<東日本私立大>
■尚絅学院大
総合人間科学部=人間心理学科10人
■東北学院大
工学部情報基盤工学科=A日程10人、B日程2人
■東北福祉大
<スポーツ・文化・芸術AO入試>総合福祉学部=社会福祉学科22人、福祉行政学科12人、総合マネジメント学部=産業福祉・情報福祉マネジメント学科各12人、教育学部=教育学科初等教育専攻3人、中等教育専攻2人、健康科学部=医療経営管理学科12人
■筑波学院大
<自己推薦型>経営情報学部=ビジネスデザイン学科
■つくば国際大
医療保健学部=理学療法学科5人、看護学科2人
■群馬パース大
保健科学部=放射線学科5人、臨床工学科5人
■浦和大
こども学部=学校教育学科10人
■駿河台大
<イラスト・動画実技型>メディア情報学部=メディア情報学科
■川村学園女子大
<スポーツAO入試>文・教育・生活創造学部各若干
■秀明大
看護学部=看護学科20人
■明海大
ホスピタリティ・ツーリズム学部=グローバル・マネジメント・メジャー5人
■跡見学園女子大
<AO入試(英検型)>文・マネジメント・観光コミュニティ学部
■共立女子大
<面接・小論文方式>家政学部=被服学科6人
■実践女子大
文学部=国文学科1期5人・2期5人
■専修大
<課題チャレンジ入試>法学部=法律学科15人、政治学科5人
■東京経済大
<AO入試>全学部=1期10人・2期5人、<英語AO入試>コミュニケーション学部
■東京農業大
<後期(CT利用型)>生物産業学部=生物生産学科4人、アクアバイオ学科4人、食品香粧学科4人、地域産業経営学科4人
■東京電機大
システムデザイン工学部=情報システム工学科若干、デザイン工学科若干
■日本大
法学部=法律学科10人、文理学部=哲学科3人、史学科3人、国文学科3人、中国語中国文学科3人、地理学科3人、情報科学科3人、化学科3人
■日本女子体育大
<2期>体育学部=運動科学科10人、スポーツ健康学科8人
■武蔵大
<グローバル・スタディーズコース英語4技能判定方式>人文学部=ヨーロッパ文化学科、日本・東アジア文化学科
■明星大
心理学部=心理学科42人
■立教大
経済学部=経済学科・会計ファイナンス学科・経済政策学科計20人、グローバル・リベラルアーツ・プログラム=秋季10人、春季若干
■関東学院大
<8月募集>国際文化学部=英語文化学科(資格型)若干、人間共生学部=コミュニケーション学科(資格型)若干、<9月募集>法学部=地域創生学科5人、看護学部=看護学科7人など
■日本映画大
<AO入試‐リベロ>映画学部=映像学科30人
■新潟医療福祉大
医療技術学部=救急救命学科11人
■新潟青陵大
福祉心理学部=臨床心理学科3人

◆西日本私立大2017AO入試:新規実施の学部・学科情報

前号の新規導入校(5校)紹介に続いて、今号では主要な「新規実施の学部・学科」の情報をご紹介する(出願資格・選考方法・日程等の詳細はAO入試年鑑を参照してほしい)。

<西日本私立大>
■北陸大
<AO入試>医療保健学部=医療技術学科3人、<スポーツAO入試>国際コミュニケーション学部、経済経営学部
■愛知淑徳大
<AO入試II>健康医療科学部=健康栄養学科13人
■星城大
リハビリテーション学部=リハビリテーション学科理学療法学専攻3人・作業療法学専攻5人
■名古屋外国語大
世界共生学部世界共生学科=<英語等有資格型5人、国際社会志向型5人、グローバル共生志向型若干>
■名古屋芸術大
芸術学部=芸術教養領域5人
■日本福祉大
スポーツ科学部=スポーツ科学科前期25人、中期・後期各若干
■人間環境大
<地域特別選抜AO入試>松山看護学部=看護学科10人
■京都産業大
<次世代型リーダー選抜入試>現代社会学部=現代社会学科7人、健康スポーツ社会学科5人
■京都造形芸術大
<夏期>芸術学部=美術工芸学科基礎美術コース
■京都精華大
マンガ学部=新世代マンガコース
■京都橘大
国際英語学部=国際英語学科9人
■同志社大
生命医科学部=医情報学科2人
■同志社女子大
<第I項>現代社会学部=社会システム学科3人、現代子ども学科2人
■立命館大
<国際方式(デュアル・ディグリー・プログラム)>文学部=人文学科3人、<英語重視方式>経済学部=経済学科国際専攻10人
■大阪経済法科大
<公務員AO入試>国際学部=国際学科
■大阪工業大
<ものづくり・調査研究AO入試>ロボティクス&デザイン工学部=システムデザイン工学科3人
■大阪産業大
<AO入試>国際学部=国際学科日本語、国際・地域研究、デザイン工学部=環境理工学科5人、<スポーツキャリアコース>経営学部=商学科10人、<上級キャリアAO入試>経済学部=経済学科7人、国際経済学科3人
■大阪人間科学大
人間科学部=理学療法学科6人
■神戸松蔭女学院大
<1期>文学部=英語学科12人、日本語日本文化学科8人、総合文芸学科6人、人間科学部=心理学科8人、都市生活学科10人、子ども発達学科8人、ファッション・ハウジングデザイン学科6人
■神戸女子大
文学部=教育学科7人
■帝塚山大
現代生活学部=食物栄養学科3人
■岡山理科大
経営学部=経営学科
■川崎医療福祉大
医療福祉学部=保健看護学科、子ども医療福祉学科、医療技術学部=全学科(うち臨床検査学科、診療放射線技術学科は2017年度新設)
■吉備国際大
<特別選抜AO入試>保健医療福祉学部=看護学科3人、理学療法学科2人
■くらしき作陽大
食文化学部=栄養学科5人、子ども教育学部=子ども教育学科小学校・特別支援学校専攻4人
■広島女学院大
<AO入試>人間生活学部=生活デザイン・建築学科3人
■安田女子大
教育学部=児童教育学科2人、薬学部=薬学科2人、看護学部=看護学科2人
■西日本工業大
<総合・多様型入試>工学部=総合システム工学科若干、デザイン学部=情報デザイン学科・建築学科若干
■熊本学園大
<スポーツAO入試>商学部=商学科若干、経営学科若干

推薦入試情報

◆国公立大の学部系統別推薦入試の実施状況

一般入試は国立・公立とも全学部で実施するが、推薦入試の場合は国立大の全学部数のうち約7割、公立大では約9割が実施し、入学者比率は国立大が12.1%、公立大が24.0%(2015年度)となっている。弊社の集計(複合領域は複数扱い)に基づいて、2016年度の学部系統別の実施状況をみておこう。

<国立大>

私立大では人文・社会系だけで50%近くを占めるのに対して、国立大のこの2分野は25%程度で、理学・工学・農・保健医療系の理系が50%を超えている。私立大の実施構図は「文高理低型」、国立大は「文低理高型」と対照的であることに留意したい。国立大の推薦入試の実施状況は、下記のグラフのとおりとなっている。

国立大の推薦入試の実施状況

<公立大>

公立大の場合、全学部の約9割で公募推薦を実施するだけに、推薦入試の重要性はきわめて高い。中でも特筆されるのは、全199学部のうち3割近くを保健・医療系が占めている点だ。学部系統別の推薦入試実施状況は、下記グラフのとおり。

私立大:成績基準設定状況の特徴

国立大と若干異なるのは、人文・社会科学系も4割近くにのぼり、文・理のバランスが比較的良いことだろう。理・工学系と農学系は国立大と比較するとかなり少なく、全国型が少ないので、志望校選択には留意する必要がある。保健・医療系は56学部(28.1%)と群を抜いて多く、その中では看護関係が最も多い。また、芸術・体育系、生活科学系も相当数あり、女子人気を支える要因の1つとなっている。

ニュースフラッシュ

◆地理歴史・公民の新科目案を文科省が提示

高校の指導要領は、先行した数学・理科に続いて国語、地理歴史・公民、英語も2022年度から大幅に改訂される。このうち、地理歴史・公民の概要案を文科省が先月中旬に中教審に提示した内容をみると、公民では主権者教育を含む「公共」、地理歴史は「歴史総合」と「地理総合」を必修とする。現行の「倫理」「政治経済」と新科目「世界史探究」「日本史探究」「地理探究」は選択科目とし、「現代社会」は「公共」と共通点が多いことから廃止とする。

各科目の大まかな内容も示しており、「公共」は(1)公共の扉、(2)自立した主体性として国家・社会に参画し、他者と協働するために、(3)接続可能な社会づくりの主体性となるために、の3項目で構成される。(2)では政治参加、金融の働き、司法参加などが扱われる。

地理歴史に新設される「歴史総合」は、主に近現代の日本と世界を扱う。(1)世界の扉、(2)近代化と私たち、(3)大衆化と私たち、(4)グローバル化と私たち、の4項目で構成。現在、近現代を扱っている日本史A・世界史Aを合わせ中身を見直した形になっている。

「地理総合」は、地図の活用や世界の生活・文化、自然環境と災害対応などを学ぶ。選択科目は必修科目を踏まえて、考察を深める内容で、「日本史探究」「世界史探究」は全時代が対象になる方向だ。

また、中教審の教科別ワーキンググループ高校部会では、「資質・能力の3つの柱(1)知識・技能、(2)思考力・判断力・表現力、(3)学びに向かう力、人間性」の検討が行われ、これを各科目・学校種で徹底的に明確化し、構築することを目ざしている。そのため、将来は授業および評価のあり方が大きく変化するものとみられている。

【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座

◆AO入試(4):国公立大のAO選考パターンの特徴

国公立大におけるAO入試の選考パターンは多岐にわたり、類型化は簡単にはできないが、セ試利用の観点から区別すれば、(1)セ試免除型、(2)セ試併用型の2類型に大別できる。近年は後者の併用型が増加傾向にあり、学力把握措置としてセ試を導入する傾向が目立っている。

また、せ試免除・併用のいずれであっても、(1)1段階型、(2)2段階型の2タイプに区分できるが、国公立大では圧倒的に2段階型選抜が主流を占める。それだけに、1次選抜の主役である提出書類の作成には万全を期さなければならない。

以上の2点を念頭において、免除型・併用型それぞれについて選考上の特徴を簡単にチェックしておこう。

<セ試免除型の特徴>

書類、面接(個別、グループディスカッション、課題プレゼンテーション、口述試験など)を基本として、筆記試験(小論文、総合問題、学力検査など)やスクーリング(講義・実験およびレポート作成や課題プレゼンテーション、ディスカッションなど)が主要な選考法となっている。

面接においては、たいてい教科の口述試験(2~3教科)を行い、その結果が合否を大きく左右する。筆記試験では小論文が主流であるものの、講義理解力テストやその他のパターンも相当数にのぼるので、志望校の選考法の検討には細心の注意を払う必要がある。

また、1次・2次合せて試験日が2~3日間におよぶケース(特にスクーリング型)もあるので、AO入試の受験負担は決して軽くはない。

国公立大の場合、募集要項の段階で合否判定法の詳細を公表するケースが多い。その配点・評価法を含めて、生徒の志望適性を綿密に検討することが大切だろう。

<セ試併用型の特徴>

センター試験以外の試験は、免除型とほぼ同じで多様な選考法が用いられる。ただ、セ試の用い方は次の3パターンに分けられる。

  • (1)1次選考で足切り的に用いる(ただし全般的にはごく少数)
  • (2)セ試得点と他の得点の総合点による判定
  • (3)資格試験的に用い、一定得点(基準点)以上を最終合否判定の対象とする

一般的には(2)のパターンが多いが、医・歯・薬系を中心に(3)のパターンも相当数にのぼる。注意すべきはこの(3)で、基準ラインが高い場合、受験学習一本槍とは限らないAO志願者には、その基準を突破するのが難しく、結果として募集人員に満たない合格発表数となるケースも多々ある。とりわけ(1)と(3)のパターンについては、出願の際、セ試得点力を十分考慮する必要がある。

なお、出題教科‐科目数は、一般選抜と同じ5(6)‐7型が主流だが、1~3教科の軽量型も若干あり、大学・学部によって異なるので注意してほしい。

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