1. エイビ進学ナビTOP
  2. AO・推薦入試エクストラ(エイビ教育ニュースフラッシュ)
  3. >6月25日号

AO・推薦入試エクストラ6月25日号

西日本:私立大新規実施情報(速報)

AO入試情報

~西日本:私立大新規実施情報(速報)~

2012年度から新たにAO入試を実施するのは、名古屋外国語大、名古屋学 芸大、熊本学園大の3校。各校の実施概要を速報する。

  • ■名古屋外国語大 (1)英語等有資格型=募集人員は英米語学科20人、現代英語学科8人、その他は各若干。併願可で、英検2級以上等の有資格者が対象。選考方法は書類・面接・適性検査。日程は出願9月1日~12日、試験日は10月8日。(2)国際社会志向型=募集人員は英米語学科10人、現代英語学科5人、その他は各若干。専願で、将来国際社会での活躍を志す者が対象。選考方法は書類・面接・適性検査。日程は(1)に同じ。
  • ■名古屋学芸大 メディア造形学部で実施。募集人員は各学科若干。自己推薦の形式で実施。選考方法は書類・面接のほか、デザイン・ファッション造形学科は専門試験を課す。日程は出願9月1日~15日、試験日10月2日。
  • ■熊本学園大 社会福祉1部ライフ・ウェルネス学科のみ新規実施。募集人員は5人。専願、3.0以上で、(1)スポーツで県大会4位以内等の実績者、または(2)健康づくり活動を行った者が対象。事前の説明会(7月24日または31日‐模擬授業)に参加した後に出願。1次=書類、2次=面接(自己アピール含む)で選考する。試験日程は1次=出願9月5日~14日、1次結果通知9月26日、2次=出願9月29日~10月6日、試験日10月16日、合格発表10月21日。

◆西日本:私立大新規実施情報(速報続)

西日本の私立大における新規実施情報を続報する。今年度は例年と比べて改組・名称変更を別にすると新規導入のケースが少ない。学部・学科名に続くカッコ内は募集人員を示す。

  • (1)北陸学院大 人間総合学部社会学科(8人)‐旧:社会福祉学科の改組
  • (2)福井工業大 建築生活環境学科(学部で15人)‐旧:土木環境工・建築学科の改組
  • (3)朝日大 経営学部経営情報学科(5人)‐旧:情報管理学科の名称変更
  • (4)桜花学園大 保育学部(8人)、専願で3.8以上
  • (5)金城学院大 国際情報学部(6人)‐旧:現代文化学部の改組
  • (6)大同大 建築学科土木・環境専攻(4人)‐旧:都市環境デザイン学科の改組、総合情報学科経営情報専攻(3人)‐2012年度新設
  • (7)東海学園大 教育学部教育学科(13人)‐旧:人文学部発達教育学科の改組、スポーツ健康科学部(15人)‐旧:人間健康学部人間健康学科の改組
  • (8)名古屋学院大 経済学部総合政策学科(17人)‐旧:政策学科の改組
  • (9)豊橋創造大 経営学部経営学科(5人)‐2012年度新設
  • (10)名古屋文理大 情報メディア学部(10人)‐旧:情報文化学部の改組
  • (11)日本福祉大 健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻(若干)。専願・現役・3.8以上で前期のみ実施
  • (12)京都嵯峨芸術大 2期=造形学科(16人)、デザイン学科(13人)
  • (13)京都橘大 文学部歴史遺産学科(5人)‐旧:文化財学科の名称変更
  • (14)京都文教大 総合社会学部(25人)‐旧:人間学部の名称変更
  • (15)大阪大谷大 AO入試=人間社会学部スポーツ健康学科(4人)‐2012年度新設、教育学部教育学科(8人)‐旧:教育福祉学部の改組、スポーツAO入試=人間社会学部(8 人)
  • (16)大阪経済法科大 公務員AO入試=経済学部・法学部(各若干)
  • (17)大阪経済大 スポーツAO入試(A)=経済学部(30人)、経営学部1部(18人)、情報社会学部(8人‐経営情報学部の改組)、人間科学部(8人)、専願・現役・3.0以上。他にスポーツAO入試(B)を新規実施。従来のスポーツ推薦は廃止。(A)のエントリーは8月10日~30日
  • (18)大阪産業大 自然エネルギーコースAO入試=都市創造工学科・電子情報通信工学科(各7人)/デザイン工学部=情報システム学科、建築・環境デザイン学科(各10人)‐工学部の再編
  • (19)関西医療大 はり灸・スポーツトレーナー学科(旧:鍼灸学科の名称変更)=AO選抜5人、スポーツAO選抜3人
  • (20)関西福祉科学大 健康福祉学部福祉栄養学科の中期
  • (21)近畿大 文芸学部文化・歴史学科(旧:文化学科の名称変更)、英語コミュニケーション学科(旧:英語多文化コミュニケーション学科の名称変更)
  • (22)四天王寺大 人文学部日本学科・国際キャリア学科(2012年度新設/言語文化学科・英語文化学科は募集停止)
  • (23)摂南大 外国語資格型=外国語学科(10人)、専願・全体3.0以上で外国語3.5以上、かつ英検準2級等の有資格者が対象、課外活動型=全学部(20人程度)、専願・現役・3.0以上で活動実績者が対象
  • (24)梅花女子大 現代食文化学部(8人)‐2012年度新設
  • (25)プール学院大 国際教養学科(22人)‐旧:国際文化学科・英語学科の改組
  • (26)甲南女子大 文学部英語文化学科(3人)‐旧:英語英米文学科の名称変更
  • (27)神戸国際大 経済経営学科3期(3人)、都市環境・観光学科3期(2人)
  • (28)宝塚大 東京メディアコンテンツ学部(52人)
  • (29)手塚山大 経営学部(20人)‐旧:経営情報学部の改組
  • (30)広島工大 生命学部=生態医工学科(6人)食品生命科学科(6人)‐2012年度新設
  • (31)広島国際大 中期/会場課題方式=保健医療学部総合リハビリテーション学科(5人)
  • (32)広島女学院大 AO入試=国際教養学部(5人)、オープンセミナー入試=国際教養学部(65人)、人間生活学部(32人)‐旧:文学部・生活科学部の再編
  • (33)安田女子大 心理学部心理学科(10人)‐文学部より分離改組
  • (34)東亜大 人間科学部=心理臨床・子ども学科(若干)、国際交流学科(若干)、芸術学部(35)(各学科若干)‐旧:デザイン学部の名称変更
  • (35)聖カタリナ大 人間社会学科(5人)
  • (36)福岡大 商学部会計専門職プログラム=1部(3人)、2部(2人)
  • (37)福岡歯科大 歯学部2期(3人)

推薦入試情報

~西日本:新規実施情報(速報)~

弊社では全国版「推薦入学年鑑」の制作に向け、急ピッチで2012年度の推薦入試情報の収集を進めている。今号では西日本地区の主な新規情報をまとめてお伝えする(学部・学科の改組・名称変更に伴うものはここでは除外する)。カッコ内の人数は募集人員を示す。

  • (1)愛知大 国際コミュニケーション学科でスポーツ推薦を導入(2人)
  • (2)愛知工大 経営学部が一般推薦・有資格者推薦を新規実施(25人)
  • (3)名古屋外国語大 全学部で自己推薦(国際社会志向型)を導入
  • (4)名古屋学院大 リハビリテーション学部理学療法学科で一般推薦(小論文型)を実施。 成績基準は3.5以上
  • (5)びわこ学院大 自己推薦を導入。併願可、出願2月28日~3月12日
  • (6)京都光華女子大 キャリア形成学部・人文学部が課外活動推薦を導入
  • (7)京都女子大 家政学部食物栄養学科がC方式を実施
  • (8)同志社女子大 学芸学部音楽学科の音楽文化専攻が一般推薦(推薦S)を実施(8人)
  • (9)花園大 文学部で一芸一能(創造表現入試)を導入
  • (10)佛教大 新設の看護学科で一般推薦を実施(定員は未定)
  • (11)龍谷大 新設の文学部臨床心理学科が2教科型を実施(11人)
  • (12)大阪大谷大 新設の人間社会学部スポーツ健康学科が一般推薦を実施(22人)
  • (13)大阪経法大 全学部で書類選考型の一般推薦、全商資格推薦、女子学生推薦を導入
  • (14)大阪国際大 全学部で吹奏楽特別推薦を新規実施
  • (15)関西福祉科学大 保健医療学部リハビリテーション学科が一般推薦A・B・C日程を実施
  • (16)摂南大 新設の看護学部がB日程で一般推薦を実施(33人)
  • (17)太成学院大 人間・経営学部でC日程2、全学部でC日程1を実施
  • (18)梅花女子大 新設の現代食文化学部が一般推薦を実施。心理子ども・文化表現・現代食文化学部で指定強化クラブ推薦、全学部でファミリー推薦を実施
  • (19)芦屋大 全学部でスポーツ推薦を導入
  • (20)神戸海星女子学院大 自己推薦で公募Cを導入。出願12月1日~15日
  • (21)流通科学大 全学部で有資格者推薦を導入
  • (22)広島工大 新設の生命学部が一般推薦、自己推薦、女子学生推薦を実施
  • (23)長崎国際大 薬学部で専門課程推薦を導入
  • (24)熊本学園大 商学部ホスピタリティマネジメント学科で課外活動推薦(文化・芸術) を実施(3人)
  • (25)志學館大 全学部で専門課程推薦を導入。成績基準は3.0以上

◆西日本:地区別の学部系統別実施状況

公募制推薦入試の学部系統別実施状況は、地区ごとに異なり、実施学部分野の層の厚さに違いがある。弊社の2011年度統計で、西日本各地区の実施状況は次のようになっている(一般推薦・ユニーク推薦の合計)

 

中部地区

近畿地区

四国地区

九州地区

 

どの地区も文系(教育系含む)の比率が高いが、特に近畿地区は6割を超える。教育系(学科・専攻まで含む)の比率が一番高いのは中国・四国地区、理工系と保健・医療系の占める比率が高いのは九州地区といった特徴がある。

2012年度、西日本で5月末までに学部新設を申請したのは、京都橘大の健康科学部、摂南大の看護学部、梅花女子大の現代食文化学部、聖トマス大の国際教養学部・健康科学部(日本国際大へ名称変更予定)、神戸常盤大の教育学部など5校。この他にも学部名称の変更・改編を予定しているところはかなりあり、上記グラフの実施状況にも変動が生じる。詳細は9月初旬発行の全国版「推薦入学年鑑」でお伝えする。

ニュースフラッシュ

~東日本大震災で被災した専門学校生へ国が授業料補助~

文部科学省は、このほど第1次補正予算で「被災児童生徒修学支援等臨時特例交付金」として約113億円の予算を組んだ。幼稚園、小・中学校、高等学校、私立学校、特別支援学校のほか、専修学校の学生にも授業料補助等の支援を決定した。東北地方は専門学校への進学率が高く、仕事に直結する技術を学ぶ専門学校生への支援は、復興支援にもなるという点が考慮された。専門学校生への授業料補助は、専修学校制度の中で初めての試みで、被災地域の若者にとっては大きな朗報だ。

対象は、被災して授業料の納付が難しくなった専修学校の学生。学校が被災地でなくても、実家が被災していれば対象になる。専門課程の場合は授業料と入学金の3分の2を補助。高等課程は全額を補助する。

文部科学省の資料によると、2010年3月の高校新卒者のうち、専門学校進学率は全国平均が16%であるのに対して、岩手県は22%、福島県は20%、宮城県は17%と高い。実家の被災や保護者の死亡、失業などで経済的支援が必要な学生は、5月上旬までに把握できた分だけで約2千人にのぼり、さらに増えると予測される。

介護や保育の専門職を養成する盛岡医療福祉専門学校の場合、学生約900人のうち約150人が沿岸部の出身。自宅や保護者の職場が津波の被害にあった学生が多く、入学辞退者や中退者も出ている。文部科学省の専修学校教育振興室は「専門学校は看護や土木、農漁業などの復興を支える人材を育てている。積極的に補助制度を利用してもらいたい」としている。

◆高崎経済大は東日本大震災被災者特別推薦入試を実施

公立大学協会が取りまとめた支援状況や一部の私立大の被災学生支援制度については、本メルマガでもお伝えしたが、その後の情報を続報しておきたい。

まず、注目されるのは公立の高崎経済大が「東日本大震災被災者支援特別推薦入試」を実施するニュースだろう。対象は(1)現役、(2)卒業後、被災地の復興に主体的に取り組む強い意志のある者、(3)被災により進学が困難になった者(原発事故による避難も含む)で専願制。経済・地域政策各学部若干名を募集。合格者は入学金と授業料(2年間)を免除する。試験は書類・小論文・口述試験。出願期間は11月1日~7日となっている。

その他、京都の成美大は「サポート入試」で被災地受験生の往復交通費と宿泊費を負担する。東北芸術工科大は「東日本大震災被災者支援特別入試」を専願制で実施。被災状況に応じて入学金・授業料の免除を行う。出願期間は8月20日~9月3日。詳細は同校のHPで確認するとよい。神奈川大も授業料の免除や入学金・授業料等の支援制度を設けている。

◆弊社も全大学・短大を対象に緊急調査を実施

弊社では全国の大学・短大について「2012年度入学予定の東日本大震災被災者に対する支援制度」に関する調査を7月中旬までに完了予定で進行しています。調査結果は弊社の「エイビ進学ナビ」の特設ページで順次アップしていくほか、被災地域における進学相談会や弊社社員の高校訪問時にも資料として配布する予定です。特別支援や特別入試等の全貌が明らかになるはずで、ご期待ください。

【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座

~推薦入試(3):一般推薦・ユニーク推薦の比較と動向~

15年ほど前まで、推薦入試といえば学校長の推薦に基づく公募制推薦が圧倒的に主流を占めていた。しかし、その状況にまずスポーツ推薦、課外活動推薦、資格取得者推薦などが加わり始め、近年では自己推薦や専門課程推薦の導入が大幅に増加し、私立大における公募推薦の世界はまたたく間に多様化・複線化の時代を迎えた。

このような状況に対応して、弊社「推薦入学年鑑」では、推薦入試の種類を整理し、推薦区分ごとに入試情報を見やすく、体系的にまとめる作業をせざるを得なくなった次第である。

そこで、弊社ではまず公募制を一般推薦とユニーク推薦の2領域に大別。ユニーク推薦という用語は今日ではもう定着しているが、専願区分と同様、その用語を造ったのも弊社であった。

一般推薦とは、いわゆる学校長推薦のこと。人物、適性、成績基準を主要な出願要件とし、活動実績・取得資格実績等は不要である。大学側の要項には公募制推薦、学校長推薦と表記されているケースが多い。出願要件の中核は成績基準で、学力重視の推薦タイプとみなしてよい。

多様化したユニーク推薦の方は、各区分ごとに出願要件の柱が異なる。弊社では13タイプに分類しており、2011年度現在、各地区ごとの実施状況を示すと次のようになっている。

推薦区分
  北海道
東北
関東 中部 近畿 中国
四国
九州
スポーツ推薦 6 27 29 32 11 12 117
有資格者推薦 9 36 15 13 5 13 91
課外活動推薦 11 32 17 18 9 8 95
自己推薦 12 44 30 24 9 6 125
専門課程推薦 10 29 29 31 8 19 126
特定教科推薦 11 20 10 3 7 6 57
一芸一能推薦 0 4 2 4 1 3 14
女子学生推薦 0 1 4 2 2 1 10
宗教関連推薦 1 11 3 10 2 2 29
同窓子女推薦 4 16 1 8 1 2 32
奨学生推薦 1 2 2 5 4 6 20
地域推薦 1 6 1 3 3 2 16
その他の推薦 4 22 5 6 2 3 42

若干補足説明すると、特定教科推薦は、特定の1~2教科に基準を設けているもので、一般推薦の変型といえるタイプ。専攻教科の重視、あるいは大学教育を受けるための最低限の基準という特徴があり、弊社ではユニーク推薦として一般推薦から分離している。

上記の中で最も新しい区分は地域推薦である。過去にも若干の例はあったが、緊急医師確保対策が実施されたころを境として、医・医療・教育系を中心に全国的に増加した。一般推薦と異なり、ユニーク推薦では大学側が欲する人材が明白に設定されている。現代の多様な大学入学志願者を受け入れるルートとして、大きな役割を担っていることを改めて認識しておきたい。

AO・推薦入試エクストラ(メールマガジン)お申し込み

株式会社栄美通信編集部が、高等学校の先生方に必要であろうと思われる教育関連のニュースを簡潔にまとめ、AO入試年鑑、推薦入学年鑑の情報なども織り込み、隔週でお届けするメールマガジンです。進路指導や職員会議など、様々な用途にお役立ていただければ幸いです。

メルマガお申し込み