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AO・推薦入試エクストラ3月10日号

私立大:2014AO入試結果調査速報(最終)

AO入試情報

私立大:2014AO入試結果調査速報(最終)

弊社では私立大の2014AO入試結果について独自の調査を行い速報してきたが、今号で最終レポートとなる。全てのデータは7月上旬発行の「AO入試年鑑」に集録してお届けする。なお、志願者数がエントリー数である場合は、カッコ付で示す。

◆東日本私立大:2014AO入試結果調査速報(最終)
大学 学部 学科 志願者数 合格者数 競争率
八戸学院大
(*2月12日現在)
ビジネス ビジネス 14 14 1.0
人間健康 人間健康 9 9 1.0
東京基督教大 (2) 2 1.0
国際キリスト教福祉‐国際キリスト教学 (7) 7 1.0
‐キリスト教福祉学 (3) 2 1.5
東京成徳大 (*人文・応用心理学部は1期~4期の合計)
人文 日本伝統文化 5 4 1.3
国際言語文化 3 3 1.0
応用心理 福祉心理 16 16 1.0
臨床心理 25 25 1.0
健康・スポ−ツ心理 38 37 1.0
子ども 子ども 108 35 3.1
経営 経営 17 17 1.0
恵泉女学園大 <1期>
人文 日本語日本文化 9 9 1.0
英語コミュニケ−ション 8 6 1.3
歴史文化 6 6 1.0
人間社会 国際社会 10 10 1.0
現代社会 3 3 1.0
社会園芸 11 10 1.1
<2期>
人文 全学科 2 2 1.0
人間社会 全学科 11 11 1.0
芝浦工業大 システム理工 機械制御システム (14) 0 -
生命科学‐生命科学 (4) 2 2.0
    ‐生命医工学 (4) 0 -
数理科学 (1) 1 1.0
津田塾大 <AO入試>
学芸 情報科学 6 2 3.0
<特別入試(AO方式)>
学芸 英文 31 17 1.8
国際関係 37 20 1.9
東京経済大 コミュニケーション コミュニケーション 25 12 2.1
日本歯科大 新潟生命歯 生命歯 19 18 1.1
明星大 (*志願者数=受験者数を示す)
教育 教育 584 76 7.7
人文 国際コミュニケ−ション 41 24 1.7
日本文化 34 20 1.7
人間社会 25 22 1.1
福祉実践 40 30 1.3
心理 46 14 3.3
理工 総合理工 74 28 2.6
経済 経済 133 97 1.4
経営 経営 64 28 2.3
情報 情報 39 13 3.0
デザイン デザイン 76 55 1.4
ルーテル学院大 総合人間 人間福祉心理 (49) 46 1.1
和光大 (*各学科上段=9月、下段=10月AO)
現代人間 心理教育 20 8 2.5
15 7 2.1
  ‐保育 19 7 2.7
11 6 1.8
現代社会 9 8 1.1
8 7 1.1
身体環境共生 18 16 1.1
6 5 1.2
表現 総合文化 40 39 1.1
20 20 1.0
芸術 20 20 1.0
10 10 1.0
経済経営 経済 25 26 -
24 24 1.0
経営 40 39 1.0
17 17 1.0
◆西日本私立大:2014AO入試結果調査速報(最終)
大学 学部 学科 志願者数 合格者数 競争率
修文大 健康栄養 管理栄養 3 1 3.0
名古屋学芸大 メディア造形 映像メディア 45 45 1.0
デザイン 27 27 1.0
ファッション造形 26 26 1.0
名古屋芸術大 美術 美術 25 25 1.0
デザイン デザイン 57 55 1.0
京都学園大 (*各学科上段A日程、中段=B日程、下段=C日程)
経済 経済 (7) 5 1.4
(5) 5 1.0
(3) 3 1.0
経営 経営/事業構想 (17) 13 1.3
(12) 11 1.1
(14) 12 1.2
(11) 7 1.6
(3) 3 1.0
(4) 3 1.3
人間文化 心理 (6) 6 1.0
(7) 5 1.4
(2) 1 2.0
メディア社会 (3) 3 1.0
(2) 2 1.0
0 - -
歴史民俗・日本語日本文化‐歴史民俗学 (3) 3 1.0
0 - -
(1) 0 -
歴史民俗・日本語日本文化‐日本語日本文化 (2) 2 1.0
(1) 0 -
(2) 2 1.0
国際ヒュ−マン・コミュニケーション (2) 2 1.0
0 - -
0 - -
バイオ環境 バイオサイエンスA (8) 7 1.1
バイオサイエンスB         (2) 2 1.0
バイオ環境デザインA (7) 7 1.0
バイオ環境デザインB          (6) 6 1.0
京都橘大 日語日文‐書道 (16) 12 1.3
現代ビジネス 現代M‐経営学系 (27) 11 2.5
都市環境デザイン (34) 14 2.4
花園大 (*各学科上段=1期、中段=2期、下段=3期)
人文 仏教 0 - -
0 - -
0 - -
日本史 (7) 5 1.4
(4) 2 2.0
(1) 1 1.0
文化遺産 (2) 2 1.0
(1) 1 1.0
0 - -
日本文 (1) 1 1.0
(3) 3 1.0
0 - -
創造表現 (4) 4 1.0
0 - -
(2) 2 1.0
社会福祉 社会福祉 (10) 9 1.1
(2) 2 1.0
(3) 2 1.5
臨床心理 (10) 8 1.3
(4) 2 2.0
(1) 1 1.0
児童福祉 (22) 18 1.2
(6) 5 1.2
(7) 5 1.4
四条畷学園大 (*各専攻上段=A日程、下段=B日程)
リハビリテ−ション リハビリテ−ション‐理学療法 4 3 1.3
2 2 1.0
     ‐作業療法 2 2 1.0
2 2 1.0
帝塚山学院大 リベラルア‐ツ リベラルア‐ツ 14 13 1.1
人間科学 情報メディア 6 6 1.0
畿央大 <Ⅰ型(自己推薦)>
健康科学 理学療法 20 2 10.0
看護医療 25 2 12.5
健康栄養 16 2 8.0
人間環境デザイン 7 2 3.5
現代教育 現代教育 38 6 6.3
<Ⅱ型(エッセイコンテスト)>
健康科学 理学療法 6 2 3.0
看護医療 17 2 8.5
健康栄養 4 1 4.0
人間環境デザイン 3 2 1.5
現代教育 現代教育 10 2 5.0
<Ⅲ型(セミナ-)>
健康科学 理学療法 11 0 -
看護医療 21 1 21.0
健康栄養 9 1 9.0
人間環境デザイン 4 1 4.0
現代教育 現代教育 29 3 9.7
九州国際大 (*1~3期の合計)
法律 (9) 8 1.1
経済 経済 (15) 13 1.2
経営 (6) 5 1.2
国際関係 国際関係 (6) 6 1.0
熊本学園大 ホスピタリティM 3 3 1.0
経済 経済 0 - -
リーガルエコノミクス 1 1 1.0
外国語 英米 6 6 1.0
社会福祉 福祉環境 0 - -
ライフ・ウエルネス 9 9 1.0
沖縄キリスト教学院大 人文 英語コミュニケーション 62 62 1.0

推薦入試情報

◆私立大:2014公募推薦入試結果調査速報(5)

前号に続いて弊社で独自に調査した私立大の2014公募推薦入試結果調査の続報をお届けする。なお、推薦区分の名称は原則として弊社基準に従って表示し、指定校制を含むデータの場合、志願者数に*印を付す。

東日本私立大:2014公募推薦入試結果調査速報(5)
大学 学部 学科 志願者数 合格者数 競争率
<推薦区分>
千歳科学技術大 <自己推薦(併願入試)>
総合光科学 全学科 3 3 1.0
東京国際大 <一般推薦(公募制)>
7 7 1.0
経営 4 4 1.0
経済 経済 0 - -
言語コミュニケーション 英語コミュニケーション 24 19 1.3
中国言語文化 1 1 1.0
国際関係 国際関係 5 5 1.0
国際メディア 5 5 1.0
人間社会 福祉心理 8 7 1.1
人間スポーツ 11 10 1.1
スポーツ科学 14 13 1.1
東京基督教大 <宗教関連推薦>
3 3 1.0
国際キリスト教福祉      
‐国際キリスト教学 2 2 1.0
‐キリスト教福祉 2 2 1.0
目白大 <一般・特定教科・有資格者推薦>
人間 心理カウンセリング *35 24 1.5
人間福祉 *28 28 1.0
子ども *59 56 1.1
児童教育 *12 12 1.0
社会 社会情報 *29 28 1.0
メディア表現 *27 27 1.0
地域社会 *13 13 1.0
経営 経営 *27 23 1.2
外国語 英米語 *19 17 1.1
中国語 *6 6 1.0
韓国語 *43 27 1.6
日本語・日本語教育 *16 15 1.1
保健医療 理学療法 *27 20 1.4
作業療法 *23 20 1.2
言語聴覚 *17 15 1.1
看護 看護 *49 29 1.7
新潟リハビリ大 医療 リハビリテーション *56 56 1.0
◆西日本私立大:2014公募推薦入試結果調査速報(5)
大学 学部 学科 志願者数 合格者数 競争率
<推薦区分>
北陸学院大 <一般推薦>
人間総合 幼児児童教育 21 20 1.1
社会 7 7 1.0
<自己推薦>
人間総合 幼児児童教育 11 9 1.2
社会 10 10 1.0
東海学園大 <一般推薦>*各学科上段=前期、下段=後期
経営 経営 47 42 1.1
9 4 2.3
人文 人文 33 28 1.2
6 5 1.2
心理 30 28 1.1
4 2 2.0
教育 教育‐学校教育・保育 74 26 2.8
17 8 2.1
  ‐養護教諭 17 9 1.9
6 5 1.2
スポーツ健康科学 スポーツ健康科学 139 57 2.4
32 8 4.0
健康栄養 管理栄養 106 37 2.9
<スポーツ推薦前期>
経営 経営 34 34 1.0
人文 人文 0 - -
心理 1 1 1.0
教育 教育‐学校教育・保育 7 7 1.0
  ‐養護教諭 0 - -
スポーツ健康科学 スポーツ健康科学 75 59 1.3
健康栄養 管理栄養 4 4 1.0
<有資格者推薦>*記載以外は志願者ゼロ
経営 経営 1 1 1.0
スポーツ健康科学 スポーツ健康科学 1 1 1.0
健康栄養 管理栄養 3 2 1.5
<自己推薦>
経営 経営 7 6 1.2
人文 人文 1 1 1.0
心理 1 1 1.0
教育 教育‐学校教育・保育 8 1 8.0
  ‐養護教諭 4 1 4.0
スポーツ健康科学 スポーツ健康科学 16 2 8.0
健康栄養 管理栄養 4 3 1.3
京都精華大 <一般推薦>
芸術 造形‐洋画 47 27 1.7
  ‐日本画 63 23 2.7
  ‐立体造形 21 9 2.3
素材表現‐陶芸 11 6 1.8
    ‐テキスタイル 27 14 1.9
    ‐版画 43 21 2.0
    ‐映像 19 7 2.7
デザイン イラスト 65 33 2.0
ビジュアルデザイン‐グラフィックデザイン 102 21 4.9
‐デジタルクリエイション 38 16 2.4
プロダクトデザイン‐プロダクトコミュニケーション 20 12 1.7
‐ライフクリエイション 29 10 2.9
建築 13 7 1.9
マンガ マンガ‐カートゥーン 12 4 3.0
  ‐ストーリーマンガ 44 21 2.1
  ‐プロヂュース 6 3 2.0
  ‐ギャグマンガ 8 5 1.6
  ‐キャラクターデザイン 67 7 9.6
アニメーション 44 21 2.1
ポピュラーカルチャー ポピュラーカルチャー      
‐音楽 13 7 1.9
‐ファッション 5 2 2.5
人文 総合人文 29 27 1.1
帝塚山学院大 <一般推薦>*各学科上段=前期、下段=後期
リベラルアーツ リベラルアーツ 16 14 1.1
7 7 1.0
人間科学 情報メディア 6 6 1.0
3 2 1.5
心理 88 84 1.0
22 19 1.1
食物栄養‐管理栄養士 149 102 1.5
33 11 3.0
    ‐健康実践栄養士 17 15 1.1
1 1 1.0
神戸医療福祉大 <一般・課外活動推薦>
社会福祉 社会福祉 37 14 2.6
健康スポーツコミュニケーション 27 24 1.1
経営福祉ビジネス 3 2 1.5
園田学園女子大 <一般推薦A日程>
人間健康 総合健康 46 24 1.9
人間看護 265 56 4.7
食物栄養 150 100 1.5
人間教育 児童教育 62 48 1.3
<一般推薦B日程>
人間健康 総合健康 24 9 2.7
人間看護 84 2 42.0
食物栄養 58 8 7.3
人間教育 児童教育 18 5 3.6
<一般推薦C日程>
人間健康 総合健康 4 1 4.0
人間看護 80 11 7.3
食物栄養 5 4 1.3
人間教育 児童教育 7 3 2.3
<一般推薦D日程>
人間健康 総合健康 13 4 3.3
人間看護 50 2 25.0
食物栄養 4 3 1.3
人間教育 児童教育 4 2 2.0
畿央大 <一般推薦(基礎学力方式)>
健康科学 理学療法A 208 22 9.5
    B 167 18 9.3
    C 154 14 11.0
看護医療A 258 23 11.2
    B 199 20 10.0
    C 40 3 13.3
健康栄養A 198 24 8.3
    B 172 21 8.2
    C 156 17 9.2
人間環境デザインA 66 18 3.7
       B 58 13 4.5
       C 46 12 3.8
教育 現代教育A 324 45 7.2
    B 258 35 7.4
    C 236 34 6.9
<一般推薦(プラス小論文)>*A~C日程の合計
健康科学 理学療法 56 7 8.0
看護医療 107 13 8.2
健康栄養 43 8 5.4
人間環境デザイン 5 3 1.7
教育 現代教育 60 12 5.0
エリザベド音楽大
<一般推薦>
音楽 全学科 *21 21 1.0
福岡工業大 <一般推薦>
電子情報工 31 22 1.4
生命環境科学 43 17 2.5
知能機械工 50 26 1.9
電気工 26 9 2.9
情報工 情報工 62 34 1.8
情報通信工 25 16 1.6
情報システム工 34 19 1.8
システムマネジメント 32 19 1.7
社会環境 社会環境 63 54 1.2
<スポーツ・有資格者推薦(特別推薦)>
電子情報工 *19 19 1.0
生命環境科学 *24 24 1.0
知能機械工 *41 40 1.0
電気工 *48 45 1.1
情報工 情報工 *60 60 1.0
情報通信工 *34 34 1.0
情報システム工 *22 22 1.0
システムマネジメント *34 34 1.0
社会環境 社会環境 *97 97 1.0
熊本学園大 <一般推薦>
商1 29 28 1.0
経営 11 10 1.1
ホスピタリティマネジメント 9 9 1.0
経済 経済 22 22 1.0
リーガルエコノミクス 11 10 1.1
外国語 英米 11 11 1.0
東アジア 5 5 1.0
社会福祉1 社会福祉 9 9 1.0
福祉環境 5 5 1.0
子ども家庭福祉 24 23 1.0
ライフ・ウエルネス 17 13 1.3
社会福祉2 社会福祉 11 11 1.0
<スポーツ推薦>
全学部 30 30 1.0
沖縄キリスト教学院大
<一般推薦>
人文 英語コミュニケーション *15 15 1.0
<専門課程推薦>
人文 英語コミュニケーション *1 1 1.0

ニュースフラッシュ

◆国公立大の2次の確定志願状況:前年度より約5千人減

文部科学省が2月20日に公表した国公立大2次試験の確定志願状況によると、国立大は募集人員80,993人(前年比71人増)に対して、志願者数は前年度より約8千人減の351,233人で倍率は4.3倍となり、前年度より0.1ポイント下がった。公立大は募集人員20,373人(前年比76人増)に対して志願者数は前年度より3千5百人増の133,187人となり、倍率は6.4→6.5倍と若干上昇した。国公立大全体では約5千人の志願減であったが、平均の志願倍率は前年と同じ4.8倍であった。

試験日程別にみると、国立大は前期が約6千人減で3.1倍(前年3.2倍)、後期が約2千人減で9.4倍(同9.5倍)。公立大は前期が約1千人増の4.1倍(同4.1倍)、中期が118人増で13.8倍(同13.8倍)、後期が約1,400人増の12.7倍(同12.3倍)。志願倍率の変動は、公立大後期が最も大きい。

 大学別に志願倍率をみると、旭川医科大13.3倍、東京芸術大8.1倍、東京海洋大7.0倍、北見工業大6.5倍などが高い。また、筑波技術大を除くと、旧帝大系の名古屋大が2.8倍、京都大が2.9倍と平均の4.3倍をかなり下回っているのが注目される。公立大では岐阜薬科大18.7倍、下関市立大13.6倍、奈良県立医科大13.0倍など、10倍を超えるケースが7校にのぼる。

学部系統別に志願動向(国公立合計)をみると、人文・社会科学系が4.7→4.6倍、理工学系が4.6→4.5倍、農・水産学系が4.7→4.7倍、医・歯学系が5.9→5.9倍、薬・看護学系が5.9→6.0倍、教員養成系が4.2→4.0倍、その他が5.6→5.9倍で大きな変動はないが、公立大の看護を中心とした医療分野で志願増が目立っている。また、教員養成系は約3千人の志願減で、全般に若干易化するとみられる。

前期日程分の2段階選抜実施状況をみると、実施した国立大が22校33学部、公立大が7校9学部で、これにより不合格となったのは国立大が2,109人、公立大が1,159人の計3,268人であった。大学別では東京大の696人、首都大東京の534人が群を抜いている。

【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座

◆AO入試(12):早期合格から大学入学までの高校生活を充実させる

今日のAO入試については出願開始期が「8月1日以降」と定められ、事前対話型や体験入学型に関しては8~9月ごろ、出願型に関しては9~10月ごろ選考・合格発表を行う日程になっている。

従って、合格発表から大学入学までの期間は実に5~7か月もの長期にわたる。仮に大学合格を確保したことによって、生徒の気持ちがゆるみ、学習や生活面でマイナスが生じると、高校時代の総仕上げをすべき貴重な期間がムダになる。こうした事態は、生徒の成長のためにも、高校全体の雰囲気のためにも、絶対に回避しなければならない。文科省は「大学入学者選抜実施要項」において、大学入学予定者に対して学習喚起(入学準備)のための措置を講ずるよう大学に義務づけているが、それだけでは十分ではないだろう。生徒の身近にいる進路指導スタッフが、以下のような点に留意して、生徒1人ひとりの高校生活をサポートし、充実した総仕上げを行ってほしい。

(1)入学予定校の入学準備プログラムを確認
一口に入学準備教育といっても、大学によってそのプログラムの質・量は異なる。まずは生徒の入学予定校の準備教育の内容を確認し、生徒と取組み方について積極的に話し合ってほしい。大学生となるための心構え、将来への視野を広げるよう対話する必要がある。
(2)該当大学と連絡を取り共に生徒を育てる
入学予定校の入試スタッフないし教授スタッフと緊密に連絡を取り合い、生徒に望まれる学習や生活について共に検討することが大切だ。大学側へのみ負担を押しつけるのではなく、高校3年間を熟知している進路指導側が共に連携することで、生徒への対応がよりきめ細かくなる。また、高校側が早期合格者に対する一定のプログラムを同意しておくことも大切である。大学の入学準備教育プログラムに高校独自のノウハウが加われば、その効果はいっそう大きくなる。
(3)生徒との密な対話・交流を持続し見守る
担任や進路指導部の目は、まだ合格を確保していない推薦入試や一般入試に挑戦する生徒たちに向きがちで、すでに合格実績を持つ生徒に気配りが十分行き届かなくなる傾向がある。生徒と教師の絆が弱くなると、様々なマイナス現象が生じてくるだけに、常に温かく密な会話・交流を持続することが大切だろう。
(4)生徒により高次元の目標を持たせる
早期合格から大学入学までの期間、学習面の基礎学力強化、資格取得への挑戦、課外活動への取組み、自由研究など、生徒1人ひとりに適した目標を持たせることで、生徒の意識や生活態度は飛躍的に向上し、大学生としての資質が育まれていく。

いずれにしろ、AO入試の場合は合格対策だけでなく、合格後のフォローもきわめて大切になることを再認識して、新年度の進路指導計画を練ってほしい。

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