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AO・推薦入試エクストラ6月25日号

◆2019年から新たにAO入試を導入する国公私立大・短大

AO入試情報

◆2019年から新たにAO入試を導入する国公私立大・短大

7月上旬に弊社の『AO入試年鑑』を全国の高校にお届けする予定だが、それに先立って2019年度から新たにAO入試を実施する国公私立大・短大の情報概要を速報でご紹介する(詳細は本年鑑でご確認ください)。

<私立大>

■札幌保健医療大
募集人員→保健医療学部=栄養学科5人、出願資格=専願、浪人可、選考方法=書類・課題レポート(60分)・面接(個別、約20分)、入試日程=エントリー期間→前期9月3日~10日、後期11月16~22日、出願→前期10月1日~12日、後期12月3日~14日、試験日→前期10月20日、後期12月22日、合格発表→前期10月26日、後期12月28日
■岐阜聖徳学園大
募集人員→教育学部=学校教育‐音楽専修2人・体育専修2人、外国語学部=外国語学科10人、経済情報学部=経済情報学科5人、看護学部=看護学科2人、出願資格=専願、教育学部=現役、その他=1浪可、選考方法→教育学部=書類・小論文(60分)・実技・面接(グループディスカッション含む)、外国語学部=書類・英語によるプレゼンテーション・ディスカッション、経済情報学部=書類・自己PRプレゼンテーション・面接(個別)、看護学部=書類・小論文(60分)・面接、入試日程→出願9月24日~10月3日、試験日→教育学部=10月14日、その他=10月13日、合格発表10月18日
■筑紫女学園大(総合型選抜)
<CJアドミッション・ポリシー入試>  募集人員→人間科学部=人間科学科初等教育・保育専攻初等教育コース(一般入試・CT等に含む)、出願資格=専願、4浪まで可、選考方法=書類・提出プログラムレポート・基礎学力確認テスト(国・英、70分)・グループディスカッション(60分)・面接(個別‐自己PR含む)、入試日程=出願9月28日~10月5日、試験日10月14日、合格発表10月19日
<自己推薦入試>
募集人員→文学部=日本語・日本文学科5人、英語学科5人、アジア文化学科5人、人間科学部=人間科学科心理・社会福祉専攻‐発達臨床心理コース5人、社会福祉コース5人、初等教育・保育専攻初等教育コース(一般入試・CT等に含む)、幼児保育コース5人、現代社会学部=現代社会学科10人、出願資格=次のいずれか。(1)日本語・日本文学科=国語3.0以上、英語学科=全体3.0以上または英語3.2以上、初等教育コース=全体3.2以上、その他=全体3.0以上、(2)特記すべき事項を有する者、選考方法=書類・面接(英語学科は一部英語による質問含む)、入試日程=出願→1期11月30日~12月10日、2期2月25日~3月8日、試験日→1期12月15日、2期3月12日、合格発表→1期12月21日、2期3月15日

<私立短大>

■盛岡大短大部
募集人員→幼児教育科15人、出願資格=専願、浪人可、選考方法→1次=書類審査、2次=提出課題文・面接(課題文に対する質疑応答含む)、入試日程=エントリー期間(1次)8月3日~17日、最終出願9月6日~12日、最終試験日9月22日、合格発表→1次=8月31日、最終=9月28日
■日本赤十字秋田短大
募集人員→介護福祉学科=各期若干名、出願資格=専願、現役、選考方法=書類・小論文または口頭発表・面接、入試日程=エントリー→1期7月20日~8月10日、2期9月21日~10月12日、出願→1期8月30日~9月7日、2期10月25日~11月8日、試験日→1期9月18日、2期11月20日、合格発表→1期9月26日、2期11月29日(3期は12月3日~2月28日でエントリーを受け付け、ローリング・アドミッションで実施)
■羽陽学園短大
幼児教育科で実施(詳細は募集要項で確認)
■作新学院大女子短大部
募集人員→幼児教育学科10人、出願資格=専願、浪人可、選考方法=書類・提出課題レポート・面接(個別)、入試日程=出願→1期9月10日~25日、2期11月5日~20日、試験日→1期10月6日、2期12月1日、合格発表→1期10月13日、2期12月8日
■新潟中央短大
募集人員s→幼児教育科20人、出願資格=併願、浪人可、選考方法=書類・小論文(60分)・面接(2回実施)、入試日程=出願8月1日~7日、試験日8月21・22日(2日)、合格発表9月3日
■大垣女子短大
募集人員→幼児教育学科5人、デザイン美術学科10人、音楽総合学科10人、歯科衛生学科5人、出願資格=専願、浪人可(オープンキャンパス参加等必須)、選考方法→幼児教育学科=書類・実技または小論文(60分)・面接(個別・口頭試問含む)、デザイン美術学科=書類・作品審査・面接(個別‐口頭試問含む)、音楽総合学科=書類・面接のほか実技・小論文・適性検査等、歯科衛生学科=書類・小論文(60分)・面接(個別‐口頭試問含む)、入試日程=出願8月20日~31日、試験日9月8日、合格発表9月15日
■正眼短大
募集人員→禅・人間学科=若干名、出願資格=専願、浪人可、選考方法=書類・作文・面接(個別)、入試日程=エントリー6月15日~11月24日、予備面談随時、出願11月~24日、試験日11月24日、合格発表11月26日
■京都外国語短大(自己推薦型)
募集人員→キャリア英語科=若干名、出願資格=併願可、1浪可、語学・各種活動の実績者、選考方法=書類・小論文(800字・80分)・面接(個別)、入試日程=出願9月10日~19日、試験日10月14日、合格発表10月20日
■大阪キリスト教短大
募集人員→幼児教育学科40人、出願資格=専願、浪人可(女子のみ)、選考方法→1次=書類・面接(個別)により出願の可否を判定。出願後、2次=課題発表と質疑応答(約15分)で選考、入試日程=エントリー(1次)7月5日~18日、出願(2次)8月21日~28日、試験日→1次7月28日、2次9月8日、合格発表→1次8月3日、2次9月14日

◆2019年度から新たにAO入試を実施する国公立大の概要

本年度から新たにAO入試を導入する国公立大の概要をご紹介する(詳細は本年鑑でご確認ください)。

<国立大>

■九州工業大
募集人員→工学部=工学1類3人、工学2類8人、工学3類4人、工学4類4人、工学5類3人、情報工学部=情工1類9人、情工2類6人、情工3類7人、出願資格→全課程、浪人可、数学IIIの履修者、選考方法→1次=書類・CT(5‐7)、2次=課題解決型記述問題・グループワーク・面接(個別)、配点→1次=調査書200点、各種活動実績内容や資格等100点、CT900点、計1,200点、2次=課題解決型記述問題150点、グループワーク250点、面接200点、CT900点、計1,500点、入試日程→出願1月23日~28日、試験日2月10・11日(いずれか1日)、合格発表→1次2月6日、2次2月13日

<公立大>

■前橋工科大
募集人員→工学部=総合デザイン工学科12人、出願資格→全国、浪人可、選考方法→書類・基礎学力検査(基礎的な数学・理科の問題含む)・面接
■長野県立大(自己推薦)
[グローバルマネジメント学部]募集人員→グローバルマネジメント学科15人、出願資格→全国、英語3.8以上、学内・地域活動等に積極的に取り組んだ者、選考方法→書類・プレゼンテーション・面接、入試日程→出願9月19日~21日、試験日10月6日、合格発表10月18日 [健康発達学部]募集人員→こども学科3人、出願資格→全国、現役、学内・地域活動等に積極的に取り組んだ者、選考方法→書類・面接(プレゼンテーション含む)、入試日程→出願9月19日~21日、試験日10月6日、合格発表10月18日
■大阪市立大
募集人員→医学部=医学科5人、出願資格→全国、4.3以上、学業のみならずスポーツ・文化活動やボランティア活動などの諸活動、海外留学等の多様な経験や特定の分野において卓越した能力を有する者、選考方法→書類・面接・口述試験・CT、配点→書類100点、口述試験100点、CT800点、計1,000点(面接で医師としての適性を欠くと判断された場合には合計点の如何に関わらず不合格になることがある)

推薦入試情報

◆国公立大の学部系統別推薦入試の実施状況

一般入試は国立・公立とも全学部で実施するが、推薦入試の場合は国立大の全学部数のうち約7割、公立大では約9割が実施し、推薦入学者比率は国立大が12.2%、公立大が24.4%(2017年度)となっている。弊社の集計(複合領域は複数扱い)に基づいて、2018年度の学部系統別の実施状況をみておこう。

<国立大>

私立大では人文・社会系だけで50%近くを占めるのに対して、国立大のこの2分野は28%程度で、理学・工学・農・保健医療系の理系が50%を超えている。私立大の実施構図は「文高理低型」、国立大は「文低理高型」と対照的であることに留意したい。国立大の推薦入試の実施状況は、下記のグラフのとおりとなっている。

国立大推薦入試の学部系統別実施実況

文系の中でも特に人文科学系は25学部(8.2%)と少ないので注意したい。社会科学系は60学部(19.7%)あるが、経済・経営・商学関係では専門課程対象も多く、普通課程を含むケースでは、小樽商科大、横浜国立大、名古屋大、滋賀大、神戸大、長崎大などが注目される。法学関係で実施するのは、東京大、新潟大、名古屋大、熊本大など限られている。

教員養成系は46学部(15.1%)で、教育系のあるほぼ全大学が実施するが、この2~3年で急速に学部再編が進んでいるので留意したい。

理・工・農・保健などでの自然科学系は全体の5割強を占め、国立大推薦の中心的勢力で、特に保健・医療系は看護・医療関係の国立短大が全て4大化されて以降大幅に増加し、今日では工学系と同じ51学部(16.8%)と多い。

最も多い工学系には、筑波大、電気通信大、東京大、静岡大、名古屋大、名古屋工業大、京都大、大阪大、九州工業大など魅力校が多い。農・水産学系も32学部(10.5%)とかなり豊富にあるが、獣医学関係は少ない。また、芸術・体育系、生活科学系の2分野は、国立大ではきわめて少ないので留意してほしい。

◆公立大:学部系統別推薦入試の実施状況

公立大の場合、全学部の約9割で公募推薦を実施するだけに、推薦入試の重要性はきわめて高い。中でも特筆されるのは、全210学部のうち3割近くを保健・医療系が占めている点だ。学部系統別の推薦入試実施状況は、下記グラフのとおり。

公立大推薦入試の学部系統別実施状況

国立大と若干異なるのは、人文・社会科学系も4割近くにのぼり、文・理のバランスが比較的良いことだろう。理工学系と農学系は国立大と比較するとかなり少なく、全国型が少ないので、志望校選択には留意する必要がある。保健・医療系は57学部(27.1%)と群を抜いて多く、その中では看護関係が最も多い。また、芸術・体育系、生活科学系も相当数あり、女子人気を支える要因の1つとなっている。

ニュースフラッシュ

国立大:アンブレラ方式で法人統合動きだす

これまで国立大は各大学ごと国立大学法人として運営されてきたが、1つの法人が複数の国立大を傘下に置いて運営する「アンブレラ方式」に向けた動きが目立ってきた。

まず、5月29日、札幌市で小樽商科大、北見工業大、帯広畜産大の3学長が記者会見し、法人統合に向けた合意書を交わした。2022年度をめどに国立大学法人「北海道連合大学機構(仮称)」を創設し、アンブレラ方式で3大学を運営する構想を示している。

単科大の3大学は、いずれも教員数が百数十人で、国から国立大に支給される運営交付金の額も、86校ある国立大の中で下位10校以内となっている。統合によって経営に関する業務を一元化して経費を減らし、その分を教育・研究に回して大学として充実化を目ざす。

また、運営交付金の総額が抑制される中、法人統合を目ざす動きはほかにもあり、名古屋大は岐阜大との統合に向けた検討を始めている。他大学にも参加を呼びかけ、「東海国立大学機構(仮称)」の設立をめざす。名古屋大は東海地域で群を抜く存在だが、運営交付金は約300億円で他の旧帝大と比べると少ない。岐阜大、三重大を統合すると、これら3校の交付金合計は約540億円となり、京都大とほぼ肩を並べることになる。

静岡大と浜松医科大も検討を始めた。静岡大の資料によると、大学の再編も同時に行い、浜松医科大と静岡大浜松キャンパスを統合した「静岡県西部大学(仮称)」、静岡キャンパスを中心とする「静岡県中部大学(仮称)」を新法人の下に置く構想だ。再編は3年後をめざすとし、6月に連携協議会を立ち上げるとしている。

文部科学省は2001年、国立大の再編統合や法人化を盛り込んだ計画を公表した。少子化が進む中で、小規模校も多い国立大の競争力を高める目的で、2002~2003年度には24大学が12大学に統合した。だが、その後の統合はきわめて少なかった。そのため、文科省は2012年に「大学改革実行プラン」で、大学統合よりハードルの低い、法人統合によるアンブレラ方式を提案。昨年6月には国大協が国立大の将来像を描いた提言の「中間まとめ」にアンブレラ方式の導入を盛り込んだ。これらの動向から文科省は「1大学1法人」と定める国立大学法人法を改正する方針を固め、来年の通常国会へ改正法案の提出をめざすようだ。

小規模校や単科大にとって、アンブレラ化には一定のメリットがあるが、一般にアンブレラ化は管理・経営が二重化するという欠点がある。公務員気質の強い国立大の教員・職員が本気で取り組めるかどうか、先行きは心もとない。

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