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AO・推薦入試エクストラ8月25日号

国立大:2018AO入試のフォロー情報速報(2)

AO入試情報

国立大:2018AO入試のフォロー情報速報(2)

この8月上旬~中旬に判明した国立大の2018AO入試情報を前号に続いてフォローする。主な変更点や日程を中心にご紹介する。

<東日本国立大>
■旭川医科大
従来の北海道特別選抜が40人→35人となり、新たに「国際医療人特別選抜」(5人)が設けられた。北海道特別選抜の実施内容は前年どおりで日程は次のとおり。出願=10月3日~10日、試験日=11月4・5日、合格発表=2月7日。国際医療人特別選抜は全国の高校が対象で、出願要件は北海道特別選抜に準じる。2次は課題論文・面接だが、セ試の合格基準点が1,200点中1,020点(85%)以上ときびしい。日程は次のとおり。出願=10月16日~20日、試験日=11月25日、合格発表=2月7日
■弘前大
人文社会・教育・理工・農学生命科学のAO入試Ⅰでは、まず募集人員が大幅に増加(例:文化創生15→25人)。教育学部の小学校コースは新たにAO入試Ⅱを新設(25人)。日程は次のとおり。<理工・農学生命科学>出願=10月6日~13日、試験日=11月18日、合格発表=11月29日、<人文社会・教育>出願=10月23日~27日、試験日=11月19日、合格発表=11月29日(小学校コースは2月6日)
医学部医学科は指定地域枠が若干減の17人になるが、県内枠は30人で従来どおり。出願要件・選考方法とも前年どおり。日程は次のとおり。出願=9月4日~8日、1次=10月7日・8日(2日)、2次=11月5日、合格発表=2月5日
保健学科は各専攻とも前年どおり。日程は次のとおり。出願=11月6日~10日、試験日=12月9日・10日、合格発表=2月6日
■埼玉大
前年度と同様に工学部情報工学科のみの実施で、募集人員・出願要件・選考方法のいずれも変更ない。日程は次のとおり。出願=9月1日~8日、試験日(ゼミナール)=10月6日・13日・20日(3日)、面接=11月18日、合格発表=12月5日

◆西日本国立大:2018AO入試のフォロー情報速報(2)

ここでは、西日本国立大の2018AO入試情報を前号に続いてフォローする。主な変更点や日程を中心にご紹介する。

<西日本国立大>
■金沢大
実施学域・学類は前年どおりだが、本年度から薬学類3人、創薬科学類6人の類別募集に変更。出願要件は前年どおり。選考方法では受講(レポート含む)がなくなり、小論文と面接になった。日程は次のとおり。出願=1月15日~19日、2次試験日=2月5日、合格発表=2月7日
■京都工芸繊維大
従来の3学域から応用生物学、物質・材料科学、設計工学、デザイン科学の4学域6課程に改組される。本学のダビンチ(AO)入試は日程のみ判明していたが、スクーリングの一般プログラムが一般(40人)とグローバル(10人)の2区分となり、後者は英語運用能力に優れた志願者向けに新設された募集区分。最終選考で英語スピーキング・ライティング等の試験を課す。地域創生Tech Programでは、一般14人、地域16人の募集人員。いずれもスクーリング主体の選考方法は従来どおり。
■岡山大
前年どおり教育・法・薬の3学部で実施。募集人員・出願要件・選考方法とも変更はない。日程は次のとおり。<教育学部>出願=11月1日~8日、試験日=11月27日・28日、合格発表=1次12月15日(実施した場合)、最終2月6日、<法学部>出願=11月1日~8日、試験日=1次12月2日、合格発表=1次12月15日、最終2月6日、<薬学部>出願=10月5日~12日、試験日=12月2日、合格発表2月6日
物理チャレンジは従来どおり。出願は薬学部に同じ。なお、本年度から「グローバル・ディスカバリー・プログラム」が新設され、ディスカバリー入試(一般型25人、実績評価型5人)を実施。選考方法は既報どおり。入試日程は次のとおり。出願=9月14日~21日、試験日=10月28日・29日(実績評価型は29日)、合格発表=11月15日
■広島大
情報科学部、総合科学部国際共創学科、工学部の改組を申請しており、工学部のAO入試要項は未発表。法学部が新規実施で、その他の学部は一部に募集人員の変動があるので注意してほしい。日程等の詳細は要項で確認してほしい。
■熊本大
前年どおりグローバルコース(文・法・理・工)での実施。募集人員・出願要件・選考方法とも変更ない。合否判定では総合得点(300点)が6割未満は不合格とし、総合得点順に合格とする。日程は次のとおり。出願=9月1日~7日、2次試験=10月7日・8日、合格発表=1次9月28日、2次10月25日
■宮崎大
前年どおり教育学部中学校主免専攻のみの実施で、内容も変更ない。日程は次のとおり。出願=11月1日~6日、2次試験=1月20日・21日、合格発表=1次12月1日、最終2月7日
■大分大
経済・理工・医の3学部とも前年どおりの実施内容。日程は次のとおり。<経済・理工>出願=8月17日~23日、試験日=9月21日、合格発表=10月13日、<医>出願=11月1日~17日、2次試験=2月4日、合格発表=2月7日

推薦入試情報

◆国公立大:2018推薦入試の新規実施速報

弊社では9月初旬に全国の高校へ2018全国版「推薦入学年鑑」をお届けする予定だが、本年度も国公立大で注目すべき新規実施のケースがかなりあり、年鑑より一足早く新規実施情報を速報でご紹介する(学部改組のケースは除く。詳細は弊社年鑑を参照してほしい)。

<国立大>
■岩手大
教育学部=中学校美術1人(4.0以上、セ試免除)
■宮城教育大
教育学部=中等教育‐美術教育3人(3.8以上、セ試免除)、英語教育3人(4.0以上、外部語学検定試験のスコアを提出できる者)
■秋田大
教育文化学部=学校教育‐理数教育4人(3.5以上で数・理いずれかが4.0以上、セ試併用)
■宇都宮大
<理系5年一貫特別入試>工・農の2学部で4人(グローバルサイエンスキャンパス受講者または国内科学オリンピック等の優秀者、セ試併用)
■埼玉大
教養学部=教養学科20人(4.0以上、セ試免除)、経済学部=経済学科(昼)15人(3.8以上、海外で1年以上の学校教育を受けた経験を有する者、またはTOEIC740点以上等の有資格者、セ試併用)
■お茶の水女子大
生活科学部=心理学科3人(○Aまたは志望学科の勉学に強い意欲を有する者、セ試免除)
■東京医科歯科大
<特別選抜Ⅰ(推薦入試)>医学部=医学科5人(4.7以上、詳細は本年鑑参照、セ試併用)、歯学部=歯学科5人、口腔保健学科4人(セ試免除)
■一橋大
経済学部=経済学科15人、法学部=法律学科10人、社会学部=社会学科10人(英検1級等、セ試併用)*商学部は専門課程対象から全課程へ変更
■横浜国立大
<全国枠>教育学部=教科教育‐国語4人、社会4人、数学4人、英語4人、音楽4人、美術4人(3.5以上、セ試免除)、<地域枠>特別支援教育‐全体12人に含む(3.5以上、セ試免除)
■信州大
医学部=保健学科理学療法学専攻2人(4.0以上、セ試併用)、作業療法学専攻2人(4.0以上、セ試免除)
■富山大
薬学部=創薬科学科5人(4.0以上、履修条件有、セ試免除)、都市デザイン学部=<A推薦‐普通科等>都市・交通デザイン学科2人、材料デザイン工学科3人、<B推薦‐職業科等>都市・交通デザイン学科3人、材料デザイン工学科1人
■金沢大
<推薦入試Ⅱ‐石川県教員希望枠>教育学部=学校教育8人
■三重大
教育学部=<地域推薦>学校教育教員養成若干(4.0以上、指定地域の高校出身等、セ試併用)
■京都大
工学部=建築学科2人、物理工学科5人(セ試併用)
■岡山大
教育学部=学校教育15人、養護教諭5人(4.3以上、卒業後岡山県北地域で教職に就き、地域社会に貢献しようとする強い意志を有する者、セ試免除)
■広島大
経済学部=経済学科(昼)5人(4.0以上、セ試併用)、薬学部=薬科学科5人(4.0以上、セ試併用)、生物生産学部=生物生産学科2人(水産・農業・食品課程出身で4.3以上、セ試併用)
■高知大
<推薦入試Ⅱ>教育学部=学校教育‐特別支援教育(3.8以上、セ試併用)
■九州大
共創学部=10人(アドミッション・ポリシーに合致する者、セ試併用)
■熊本大
法学部=アドバンスト・リーダー・コース10人(セ試免除)
■琉球大
国際地域創造学部=昼50人(商業・観光出身5人)、夜13人(商業・観光出身2人)‐4.3以上、セ試免除 *2018年4月新設

◆公立大:2018推薦入試の新規実施速報

ここでは公立大の2018推薦入試のうち新規実施情報をまとめてご紹介する(学部・学科改組のケースは除く。詳細は弊社年鑑を参照してほしい)。

<公立大>
■秋田県立大
<推薦A>システム科学技術学部=機械工学科4人、知能メカトロニクス学科4人、情報工学科3人(県内、4.3以上)、<推薦B>システム科学技術学部=機械工学科4人、知能メカトロニクス学科2人、情報工学科3人(県内、4.3以上)、<推薦C>システム科学技術学部=機械工学科5人、知能メカトロニクス学科6人、情報工学科3人(県内、セ試併用)*いずれも2018年4月新設
<特別推薦Ⅱ>システム科学技術学部=知能メカトロニクス学科4人、情報工学科4人(全国、セ試併用)
■首都大東京
都市環境学部=観光科学科3人(全国、4.3以上)、<高校特定型特別推薦>経済経営学部=経済経営学科10人(指定高校出身)
■都留文科大
教養学部=学校教育学科60人、地域社会学科57人(全国、3.6以上‐2018年4月新設)、他に活動評価型推薦、CT利用推薦を実施
■長野大
<上田地域定住自立圏域優先枠>社会福祉学部15人、環境ツーリズム学部8人、企業情報学部8人(指定地域、3.5以上)、<長野県内高校在籍者優先枠>社会福祉学部15人、環境ツーリズム学部7人、企業情報学部7人(3.5以上)
■滋賀県立大
<推薦C>人間文化学部=地域文化学科若干(全国)
■島根県立大
看護栄養学部=健康栄養学科20人(うち専門5人、県内、3.8以上、一般はセ試併用)、人間文化学部=<一般推薦>保育教育学科12人(県内、3.8以上)、<自己推薦>保育教育学科8人(県内、3.8以上、セ試併用)、地域文化学科30人(全国、3.8以上、セ試併用)
■県立広島大
人間文化学部=<異文化体験枠>国際文化学科6人(県内、国・地公・外が4.0以上で海外留学経験等)
■山陽小野田市立山口東京理科大
薬学部=薬学科‐県内20人・市内5人(全体4.0以上で数・理・外が4.2以上)
■北九州市立大
<特別推薦>外国語学部=国際関係学科5人(全国、3.8以上で英検2級等)

ニュースフラッシュ

◆学校基本調査:高等教育機関への進学率が史上最高の80.6%

文科省は8月3日、平成29年度学校基本調査の速報値を公表した。それによると、大学や専門学校など高等教育機関への進学率は80.6%で、史上最高の記録となった。高等教育機関のうち、浪人生を含む大学(学部)への進学率は52.6%で、これも史上最高を更新した。

少子化で18歳人口の横ばい状況が続いている昨今、卒業後の就職の可能性などを考え、進学を選択する若者が増えているようだ。ちなみに20年前の高等教育機関への進学率は67.4%で、大幅に上昇していることが分かる。政府は大学などへの進学をさらに推進しようとしており、今後も進学率の上昇が続くとみられる。

平成29年3月の高等学校(全日制・定時制)卒業者数は1,069,754人(男子537,174人、女子532,580人)で前年より1万人余増加している。卒業後の状況をみると、(1)大学等(短大含む)神学者585,339人(男子280,097人、女子305,242人)‐54.7%、(2)専修学校(専門課程)進学者173,762人‐16.2%、(3)専修学校(一般課程)等入学者56,450人‐5.3%、(4)公共職業能力開発施設等入学者6,301人‐0.6%、(5)就職者189,652人‐17.7%、(6)一時的な仕事に就いた者7,737人‐0.7%、(7)前記以外の者50,192人‐4.7%、(8)不詳・死亡の者321人となっている。(1)と(2)を合わせると70.9%で、新卒者の7割にのぼる。また、産業界の景気動向次第で、(5)の状況も変動する。

大学学部卒業者のうち就職したのは76.1%。リーマン・ショック後の2010年3月は60.8%に落ち込んだが、その後は7年連続で好転し続けている。ただ、大学院などへの進学率は低下し続けており、今回の調査では11.9%にとどまった。

また、今年5月1日時点の小学生数は6,448,657人、中学生数は3,333,317人で、いずれも過去最少になった。特別支援学校に在学する子どもは、前年度より約2千人増え、141,945人であった。

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