1. エイビ進学ナビTOP
  2. AO・推薦入試エクストラ(エイビ教育ニュースフラッシュ)
  3. >8月10日号

総合型・推薦型選抜エクストラ8月10日号

◆2023国立大総合型選抜入試結果の状況

総合型選抜情報

◆2023国立大総合型選抜入試結果の状況

国立大総合型選抜の志願者数は、2016年度に初めて1万の大台に乗った後、2017~19年度の3年連続で増加している。2021年度は初めて1万5千人の大台に乗ったが、2022年度は若干の減少に転じたが、2023年度は若干の増加となっている(弊社集計)。

志願者数・合格者数を示すと次のとおり。

志願者数 合格者数 倍率
人文科学系 1,448 412 3.5
社会科学系 2,222 898 2.5
教育・教員養成系 1,871 596 3.1
理学系 1,326 488 2.7
工学系 4,717 1,779 2.7
農・水産・獣医系 1,371 506 2.7
保健・医療系 2,255 622 3.6
生活科学(栄養)系 66 7 9.4
芸術系 150 57 2.6
スポーツ・体育(健康)系 204 59 3.5
(計) 15,630 5,424 2.9

最も志願者の集中が目立つのは工学系で約4千7百人、理学系と合せると約6千人にのぼる。第2位は保健・医療系の2,255人、次いで社会科学系、教育・教員養成の人気が続いている。

競争率からみると、生活科学系9.4倍、保健・医療系3.6倍、人文科学系とスポーツ・体育(健康)系が3.5倍、教育・教員養成が3.1倍とこの4分野が平均を上回っている。2023年度は志願者数が若干の増加となっているので、全体の平均競争率は2.8→2.9倍に上がっている。

◆2023公立大の総合型選抜志願者数は700人増

公立大の総合型選抜志願者数は、2018年度に大幅に増加して、3千人を超えたが、2019・20年度はそれを若干上回る形でさらに増加し、4年連続の志願増となっていた。2022年度は志願減となったが、2023年度は志願増に転じている(弊社集計)。

志願者数・合格者数を示すと次のとおり。

志願者数 合格者数 競争率
人文科学系 571 176 3.2
社会科学系 1,851 661 2.8
教育・教員養成系 86 29 3.0
理工学系 708 285 2.5
農・水産・獣医系 99 53 1.9
保健・医療系 316 61 5.2
生活科学(栄養)系 33 3 11.0
芸術系 575 128 4.5
スポーツ・体育(健康)系 80 12 6.7
(計) 4,319 1,408 3.1

公立大の総合型選抜実施学部は、社会科学系が全体の30.9%を占め、次いで人文科学系が16.4%、保健・医療系が15.0%を占め、理工学系は9.8%と少ない。ただ、理工学系はここ数年、女子枠の設置などもあり、増加しているので要注意だろう。

志願者数をみると、社会科学系が全体の42.3%を占めて、断然多いのが目につく。次いで理工学系の708人、芸術系の575人、人文科学系の571人と続くが、その他の系統は少ない。

競争率をみると、生活科学(栄養)系が11.0倍、スポーツ・体育(健康)系6.7倍、保健・医療系の5.2倍、芸術系の4.5倍が高い。公立大の総合型選抜はここ数年、実施校数・学部数は増加しており、やや活発化する兆しが出ている。

学校推薦型選抜情報

◆私立大:2024学校推薦型選抜の新規実施速報

現在、弊社では9月初旬発行予定の全国版「学校推薦型選抜年鑑」作成の最終段階に入っているが、私立大で判明した主な新規実施情報を年鑑より一足先にご紹介する。募集人員の*印は指定校制を含む人数、<推薦区分>の名称は原則として本年鑑の表示による(詳細は本年鑑でご確認ください)。

[北海道・東北地区]

■北海道文教大
<一般推薦>人間科学部=地域未来学科*15人
 <奨学生推薦>人間科学部=地域未来学科4人
■東北工業大
<女子学生推薦>工学部=電気電子工学科5人、情報通信工学科5人、都市マネジメント学科4人、環境応用化学科3人

[関東地区]

■国際医療福祉大
<一般推薦>成田薬学部=薬学科*25人
■神田外語大
<有資格者推薦(学校推薦12月選考)>外国語学部=英米語学科10人、アジア言語学科中国語2人、韓国語2人、インドネシア語若干、ベトナム語若干、タイ語若干、イベロアメリカ言語学科スペイン語3人、ブラジル・ポルトガル語2人、国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション5人、国際ビジネスキャリア若干、グローバル・リベラルアーツ学部=グローバル・リベラルアーツ学科3人
■秀明大
<専門課程推薦>総合経営学部=企業経営学科*35人、英語情報マネジメント学部=英語情報マネジメント学科*20人、観光ビジネス学部=観光ビジネス学科*20人
■共立女子大
<一般推薦>ビジネス学部=ビジネス学科5人
■産業能率大
<一般推薦(公募制方式併願型)>情報マネジメント学部=現代マネジメント学科60人
■実践女子大
<一般・特定教科・有資格者推薦(公募)>国際学部=国際学科5人
 <一般・特定教科・有資格者推薦(公募併願)>国際学部=国際学科4人、生活科学部=食生活科学科食物科学1人、健康栄養1人
■大正大
<一般推薦(高大接続入試専願)>地域創生学部=地域創生学科*10人、公共政策学科*10人、人間学部=人間科学科*12人、社会福祉学科*8人、臨床心理学部=臨床心理学科*12人、表現学部=表現文化学科*10人、メディア表現学科*16人
 <一般・課外活動推薦(高大接続入試併願、探究・課外活動型)>地域創生学部=地域創生学科8人、公共政策学科8人、人間学部=人間科学科10人、社会福祉学科5人、臨床心理学部=臨床心理学科10人、表現学部=表現文化学科5人、メディア表現学科10人
■東京医科大
<地域推薦(全国ブロック別)>医学部=医学科6人
■東京工芸大
<一般推薦(専願)>工学部=工学科情報*50人、機械*13人、電気電子*13人、建築*40人
■東洋大
<一般・有資格者推薦>経営学部=経営学科5人、マーケティング学科5人、食環境科学部=食環境科学科5人、フードデータサイエンス学科5人
■麻布大
<一般推薦>獣医学部=獣医保健看護学科15人
■神奈川大
<女子学生推薦>工学部=機械工学科5人、応用物理学科3人
■神奈川工科大
<一般推薦>情報学部=情報システム学科*17人
 <女子学生推薦>工学部=機械工学科10人、電気電子情報工学科10人、応用化学生物学科10人、情報学部=情報工学科10人、情報ネットワーク・コミュニケーション学科10人、情報メディア学科10人、情報システム学科5人、健康医療科学部=臨床工学科5人
■横浜商科大
<一般推薦>商学部=商学科・観光マネジメント学科・経営情報学科30人

[中部地区]

■新潟医療福祉大
<一般推薦>リハビリテーション学部=言語聴覚学科後期2人、心理・福祉学部=心理健康学科(前期8人・後期2人)
■新潟工科大
<一般・専門課程推薦(専願型県外高校枠)>工学部=工学科(A日程*50人・B日程*10人)
 <女子学生推薦(専願型女子特別枠)>工学部=工学科5人
 <女子学生推薦(公募型女子特別枠)>工学部=工学科3人
■金沢学院大
<一般推薦(専願)>情報工学部=情報工学科*35人
 <一般推薦(併願)、専門課程推薦、女子学生推薦、奨学生推薦>情報工学部=情報工学科(推薦定員は専願に含む)
■北陸大
<一般・特定教科推薦>経済経営学部=経済学科*50人
■愛知医療学院大
<一般推薦>リハビリテーション学部=リハビリテーション学科理学療法学*14人、作業療法学*14人
■愛知淑徳大
<一般推薦>健康医療科学部=医療貢献学科理学療法学7人、臨床検査学7人、食健康科学部=食創造科学科21人
■金城学院大
<有資格者・課外活動推薦(資格・面接型)>文学部=音楽芸術学科若干
■椙山女学園大
<一般推薦(教科型)>生活科学部=管理栄養学科(専願6人・併願1人)、生活環境デザイン学科4人、外国語学部=英語英米学科5人、国際教養学科5人、人間関係学部=人間共生学科3人、心理学科3人、現代マネジメント学部=現代マネジメント学科8人、教育学部=子ども発達学科保育・初等教育2人、初等中等教育2人、看護学部=看護学科(専願3人・併願4人)
■同朋大
<一般推薦>社会福祉学部=社会福祉学科心理学(全体で*30~50%)
■名古屋学院大
<一般推薦(前期基礎学力型)>経営学部=データ経営学科18人
 <一般推薦(前期小論文型)>経営学部=データ経営学科9人
 <一般推薦(後期)>経営学部=データ経営学科5人
■南山大
<有資格者推薦(長期留学経験者対象)>人文学部=キリスト教学科、日本文化学科、人類文化学科、心理人間学科、外国語学部=英米学科、スペイン・ラテンアメリカ学科、フランス学科、ドイツ学科、アジア学科、経済学部=経済学科、法学部=法律学科、経営学部=経営学科、総合政策学部=総合政策学科、国際教養学部=国際教養学科(各若干)
■人間環境大
<一般推薦>総合心理学部=総合犯罪心理学科*10人
■藤田医科大
<一般推薦(併願)>保健衛生学部=リハビリテーション学科先進理学療法若干

[近畿地区]

■皇学館大
<一般推薦(前期A・B)>教育学部=教育学科数理教育4人
 <有資格者推薦>教育学部=教育学科数理教育1人
■聖泉大
<奨学生推薦>看護学部=看護学科*6人
■大谷大
<一般推薦(小論文型)>文学部=真宗学科5人、仏教学科3人、哲学科2人、歴史学科2人、文学科2人、社会学部=現代社会学科2人、コミュニティデザイン学科4人、教育学部=教育学科初等教育2人、幼児教育2人、国際学部=国際文化学科3人
■京都光華女子大
<一般推薦>看護福祉リハビリテーション学部=福祉リハビリテーション学科作業療法(前期3人・後期1人)
■京都文教大
<一般推薦>総合社会学部=実践社会学科(併願45人<総合社会学部の合計>、春季推薦若干)
 <スポーツ・宗教関連・その他推薦>総合社会学部=実践社会学科(各若干)
■大阪医科薬科大
<一般推薦>医学部=医学科10人
■大阪大谷大
<一般推薦>人間社会学部=心理・福祉学科(前期8人・後期6人)
 <専門課程推薦>人間社会学部=心理・福祉学科若干
 <地域推薦>薬学部=薬学科若干
■大阪工業大
<一般推薦(普通科高校特別)>工学部=機械工学科5人、電気電子システム工学科3人、電子情報システム工学科3人、ロボティクス&デザイン工学部=ロボット工学科3人、システムデザイン工学科3人
 <女子学生推薦>工学部=建築学科2人、都市デザイン工学科2人、機械工学科2人、電気電子システム工学科2人、電子情報システム工学科2人、応用化学科2人、環境工学科2人、ロボティクス&デザイン工学部=ロボット工学科2人、システムデザイン工学科2人、情報科学部=データサイエンス学科2人、情報知能学科2人、ネットワークデザイン学科2人
■大阪人間科学大
<一般推薦(意欲型・学力型)>人間科学部=社会創造学科9人
■関西外国語大
<一般推薦>外国語学部=国際日本学科*121人
■大和大
<一般推薦>政治経済学部=グローバルビジネス学科25人
■甲南女子大
<奨学生推薦>文学部=日本語日本文化学科2人、国際学部=国際英語学科2人
■園田学園女子大
<専門課程推薦>人間健康学部=食物栄養学科2人、人間教育学部=児童教育学科2人
■武庫川女子大
<一般推薦>文学部=歴史文化学科(スタンダード型‐前期10人・後期5人、高得点科目重視型‐前期7人・後期3人)
■天理大
<一般推薦(学校推薦型)>体育学部=体育学科(A日程10人・B日程5人)

[中国・四国地区]

■岡山理科大
<専門課程推薦(専門学科等推薦)>全学部=全学科で各若干(獣医学科除く)
■環太平洋大
<一般推薦>体育学部=競技スポーツ科学科10人
 <スポーツ・課外活動推薦>体育学部=競技スポーツ科学科25人
■広島工業大
<女子学生推薦>工学部=電子情報工学科3人、電気システム工学科3人、機械システム工学科3人、知能機械工学科3人、環境土木工学科3人、建築工学科3人、情報学部=情報工学科3人、情報コミュニケーション学科3人、環境学部=建築デザイン学科3人、地球環境学科3人、生命学部=生体医工学科3人、食品生命科学科3人
■松山東雲女子大
<一般推薦>人文科学部=心理子ども学科地域イノベーション2人
 <スポーツ推薦>人文科学部=心理子ども学科地域イノベーション2人

[九州地区]

■福岡国際医療福祉大
<一般推薦>医療学部=診療放射線学科*23人
■西九州大
<一般推薦>デジタル社会共創学環(1期*27人・2期3人)
■熊本学園大
<スポーツ推薦>外国語学部=英米学科若干、東アジア学科若干
■九州医療科学大(現:九州保健福祉大)
<専門課程推薦>社会福祉学部=スポーツ健康福祉学科4人、臨床心理学部=臨床心理学科2人、薬学部=薬学科2人、動物生命薬科学科2人、生命医科学部=生命医科学科2人

ニュースフラッシュ

◆2024年度共通テスト実施要項公表

大学入試センターは、本年6月9日に共通テスト実施要項を公表した。文部科学省が6月2日に公表した「大学入学者選抜実施要項」の本試験・追試験日に加え、他の日程も示されたので紹介しておく。

■2024年度共通テストの主な日程

出願期間→9月25日~10月5日、本試験→1月13日・14日(追試験→1月27日・28日)、平均点等の中間発表→1月17日(予定)、得点調整の有無の発表→1月19日(予定)、平均点等の最終発表→2月5日(予定)となっており、2023年度の入試日程と変わらないスケジュールとなっている。

■成績提供の手数料・受験生の検定料

各大学が入試センターに納付する受験生の成績提供の手数料は、2024年度も1,500円で3年連続で続いていた値上げがストップした形となる。受験生が支払う検定料は2教科以下12,000円、3教科以上18,000円、成績通知手数料800円で、2023年度と変更はない。

■実施の趣旨等

(1)大学入学共通テストは、大学への入学志願者を対象に、高校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的として、これを利用する大学が独立行政法人大学入試センターと協力して同一の期日に同一の試験問題により、共同して実施するものとする。

(2)大学入学共通テストでは、各教科・科目の特質に応じ、知識・技能のみならず、思考力・判断力・表現力等も重視して評価を行うものとする。各大学は、大学教育を受けるにふさわしい能力・意欲・適性等を多面的・総合的に判定することに資するため、それぞれの判断と創意工夫に基づき、これを適切に利用するものとする。

AO・推薦入試エクストラ(メールマガジン)お申し込み

株式会社栄美通信編集部が、高等学校の先生方に必要であろうと思われる教育関連のニュースを簡潔にまとめ、AO入試年鑑、推薦入学年鑑の情報なども織り込み、隔週でお届けするメールマガジンです。進路指導や職員会議など、様々な用途にお役立ていただければ幸いです。

メルマガお申し込み