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AO・推薦入試エクストラ7月10日号

東日本地区私立大:2013AO入試の新規実施速報

AO入試情報

◆東日本地区私立大:2013AO入試の新規実施速報

弊社では2013年度用全国版「AO入試年鑑」の調査・編集作業を終え、今月10日ごろには全国の高校へ配布する予定だが、東日本の私立大で判明した新規実施情報を速報でご紹介する。

■札幌大
既設4学部を1学群13専攻に改編すると同時にAO入試を新規導入。募集人員は18人、自己推薦できる者で、本学のアクションプログラムへの参加が必須条件。エントリー期間=8月1日~25日
■札幌大谷大
自己推薦(AO型)入試=芸術学部美術学科‐10人
■北海道情報大
医療情報学部医療情報学科‐16人(*2013年度新設)
■石巻専修大
理工学部食環境学科、生物科学科‐学部計16人(*2013年度新設)
■仙台大
スポーツAO入試=体育学科75人、健康福祉学科10人、健康栄養学科10人、スポーツ情報マスメディア学科5人、現代武道学科10人
■奥羽大
歯学部‐15人、薬学部‐15人。各学部での勉学を強く希望する者で浪人も可。書類・面接で選考。1期の出願は9月3日~13日
■筑波学院大
作品型=経営情報学部。書類・提出作品・本面談で選考
■高崎健康福祉大
人間発達学部子ども教育学科‐3人
■女子栄養大
健康栄養学科保健養護専攻‐5人(1浪まで可)
■城西大
経営学部マネジメント総合学科=留学枠‐10人(海外留学を希望する者)
■秀明大
学校教師学部中学校教員養成課程=保健体育・初等教育専攻
■敬愛大
経済学部経営学科(*2013年度開設)
■淑徳大
看護栄養学部=4期‐若干
■順天堂大
アスリート選抜=スポーツマネジメント学科、健康学科
■東京情報大
未来創造型AO入試=総合情報学部‐10人、書類・プレゼンテーション・面接で選考。
■麗澤大
国際ビジネスコースAO入試=経営学科国際ビジネスコース‐若干(TOEIC600点以上等が対象)、簿記会計AO入試=経営学科‐若干(日簿2級以上等が対象)
■恵泉女学園大
人間社会学部社会園芸学科‐12人(*2013年度新設)
■國學院大
得意分野・得意教科コース=経済学部全学科‐計42人((1)全体4.0以上で簿記・英検等の有資格者、または(2)全体4.0以上で国語・政経・日本史・世界史・英語・数学のいずれかが5の者)、人間開発学部子ども支援学科‐20人(*2013年度新設)
■駒沢女子大
心理学科‐8人(*2013年度新設)
■昭和女子大
グローバルビジネス学部‐15人(*2013年度新設)
■大正大
表現文化学科エンターテイメントビジネスコース、教育人間学科教職コース、教育・学校経営マネジメントコース、社会福祉学科(*各2013年度新設)
■帝京平成大
医療スポーツ学科アスリートコース=AO特別入試1人、AO入試‐6人、 現代ライフ学部観光経営学科‐33人(*2013年度新設)
■デジタルハリウッド大
サマートライアウト‐20人、同特待生選抜‐12人(夏期講習・課題を実施)
■東海大
適性面接型=農学部全学科‐各若干
■東京女子体育大
スポーツ選抜=1期20人、2期5人、3期5人
■東洋大
理工学部都市環境デザイン学科‐5人
■日本大
理工学部まちづくり工学科‐10人、応用情報工学科‐10人(*2013年度新設)
■武蔵大
日本・東アジア文化学科=外国語重視型‐若干(TOEIC650点以上等の語学有資格者)
■和光大
現代社会学科‐1期5人
■相模女子大
学芸学部生活デザイン学科‐5人(*2013年度新設)
■産業能率大
AL入試=経営学部マーケティング学科‐25人(*2013年度新設/ALはアクティブラーニングを示す)
■女子美術大
デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザインコース‐12人
■横浜商科大
キャリアデザイン入試=全学科‐25人

◆東日本地区私立短大:2013AO入試新規実施速報

私立大と同様、私立短大についても2013AO入試の実施調査を終えたので、新規実施情報を速報でご紹介する。

■札幌大女子短大部
キャリアデザイン学科‐15人(*2013年度学科改組)
■仙台青葉学院短大
人間教育学科生活健康フィールド‐若干(理科・家庭のいずれかが3.3以上)
■秋草学園短大
文化表現学科=AO資格特待入試‐5人(全体3.6以上の有資格者)、AO創作特待入試‐10人、AO入試‐15人、地域保育学科=15~20人
■愛国学園短大
家政学科‐定員の20%。併願制、浪人可。書類・面接で選考
■亜細亜大短大部
現代タウンビジネス学科=エントリー型‐20人、後期‐5人(*2013年度新設)
■上野学園大短大部
音楽科=特待生型‐10人

推薦入試情報

◆私立大:地区別成績基準の設定状況

弊社の全国版「推薦入学年鑑」では、毎年、一般公募推薦の成績基準設定状況の調査統計を実施している。2012年度の全国平均では、(1)基準なし‐35.8%、(2)2.7(2.5含む)以上‐1.4%、(3)3.0~3.4‐37.2%、(4)3.5~3.9‐21.9%、(5)4.0以上‐3.7%という状況で、(1)(3)(4)の3つが主流をなしているが、大学入学者選抜実施要項の改訂後、徐々に基準設定が増加し始め、今日では基準なしよりも3.0~3.4の設定が上回るようになっている。

そして、この基準設定に関しては、選考方法と同様に地区によってかなり差異があるので、進路指導に際しては十分留意する必要がある。弊社の調査データで地区別の基準設定状況(学校数)を示すと次のとおりとなる(学部・学科で異なる場合は複数集計)。

  北海道
東北
関東 中部 近畿 中国
四国
九州 (計)
基準なし 1346491012024253
2.7以上 13131110
3.0以上 144826101413125
3.1以上 0410128
3.2以上 737633753
3.3以上 827724553
3.4以上 26311114
3.5以上 1757162516113
3.6以上 17301315
3.7以上 45100111
3.8以上 108231226
3.9以上 0000000
4.0以上 214062226

成績基準が最も緩やかなのは近畿地区、次いで中部・中四国地区だろう。近畿地区では基準撤廃が主流である反面、学科試験主体というきびしさがある。

北海道・東北、関東の2地区は、他地区と比べると基準設定がきびしいので、出願に際しては慎重に検討することが大切である。関東地区では、成績基準の少ないAO入試へ受験生が流れる傾向も目立っている。

また、評定平均値の水準をAO入試と推薦入試の出願者で比較すると、全般に推薦入試の方が高いことも特徴の1つといってよい。

◆私立短大:成績基準の設定状況の特徴

私立大と比べると、私立短大では基準緩和の傾向が明白である。弊社が2012年度の一般公募推薦について調査した結果は、下記グラフのとおりである(学科によって異なる場合は複数扱い/昼間部のみ)。

 

私立短大における成績基準の設定状況

 

上記グラフに示すとおり、私立短大では基準なしと3.0以上が中心で、2極化の構造となっている。私立大と比べると3.5以上の設定がきわめて少ないのも特徴といえよう。

ただ、実施要項改訂後の推移をみると、2010年度と2012年度では、基準なしが60.8%→54.9%、3.0~3.4が29.7%→34.8%と変化しており、やはり実施要項改訂の余波が表れているので注意したい。

ニュースフラッシュ

◆国家公務員総合職の女性合格者が過去最高の23%

国家公務員試験は、今年度から従来の1~3種試験を廃止し、主に企画立案を担う「総合職」と事務業務にあたる「一般職」に再編された。その最初となる24年度の採用試験、このほど人事院は1種試験にかわる総合職の合格状況を発表した。実施結果は次のとおり。

  院卒者試験 大卒程度試験
申込者数 3,657人 20,224人 23,881人
合格者数 350人 970人 1,326人
倍率 10.3倍 20.8倍 18.0倍
採用予定人員 158人 359人 517人

院卒・大卒を合せた合格者数は1,326人で、前年の1種合格者数より4.6%減。うち女性は306人(36人増)で、旧「上級甲種」が始まった1960年以降で最高の23.1%を占めた。

試験区分の系統別合格者数の内訳をみると、法文系が院卒157人、大卒668人の計825人、理工系が院卒152人、大卒234人の計386人、農学系では院卒47人、大卒68人の計115人で、理系が全体の4割近くを占めることが注目されよう。

女性の合格者は、院卒79人、大卒227人の計306人でだが、院卒の行政区分での女性合格者数は33人、大卒の事務系区分(政治・国際、法律、経済の3区分)では150人、計183人で、社会科学系で学んだ女性の進出ぶりが際立っている。

院卒試験における行政区分では、法科大学院出身が83人、公共政策大学院出身が21人、計104人で行政区分合格の8割を占めた。

総合職試験全体の出身学校別合格者数は、国立大963人(72.6%)、公立大30人(2.3%)、私立大330人(24.9%)、その他外国の大学等3人(0.2%)で、出身学校数は93校だったが、10人以上の合格者を出した大学は22校。私立大の合格占有率も過去最高となった。

大学別では東大410人、京大116人、早大99人、慶大76人、東北大45人、北海道大・大阪大各42人の順であった。私立大ではやはり早大・慶大が群を抜いている。

【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座

◆AO入試(4):国公立大の選考パターンの特徴

国公立大におけるAO入試の選考パターンは多岐にわたり、類型化は簡単にはできないが、セ試利用の観点から区別すれば、(1)免除型、(2)併用型の2類型に大別できる。近年は後者の併用型が増加傾向にあり、学力把握措置としてセ試を導入する傾向が目立っている。

また、免除・併用のいずれであっても、1段階型か2段階型に区分できるが、国公立大では圧倒的に2段階型選抜が主流を占める。それだけに、1次の主役である提出書類の作成には万全を期さなければならない。

以上の2点を念頭において、免除型・併用型それぞれについて選考上の特徴を簡単にご紹介しておこう。

<セ試免除型の特徴>

書類、面接(個別、グループディスカッション、課題プレゼンテーション、口述試験など)を基本として、筆記試験(小論文、総合問題、学力検査など)やスクーリング(講義・実験およびレポート作成や課題プレゼンテーション、ディスカッションなど)が主要な選考法となっている。

面接においては、たいてい口述試験(2~3教科)を行い、その結果が合否を大きく左右する。筆記試験では小論文が主流であるものの、その他のパターンも相当数にのぼるので選考法の検討には細心の注意を払う必要がある。

また、1次・2次合せて試験日が2~3日間におよぶケースもあるので、AO入試の受験負担は決して軽くはない。

国公立大の場合、募集要項の段階で合否判定法の詳細を公表するケースが多い。その配点・評価法を含めて、生徒の志望適性を綿密に検討することが大切だろう。

<セ試併用型の特徴>

センター試験以外の試験は、免除型とほぼ同じで多様な選考法が用いられる。ただ、セ試の用い方は次の3パターンに分けられる。

  • (1)1次選考で足切り的に用いる(ただし数的にはごく一部)
  • (2)CT得点と他の得点の総合点の判定
  • (3)資格試験的に用い、一定得点(基準点)以上を最終合格者とする

一般的には(2)のパターンが多いが、医・歯・薬系を中心に(3)のパターンも相当数にのぼる。注意すべきはこの(3)で、基準ラインが高い場合、受験学習一本槍でないAO志願者には、その基準を突破するのが難しく、結果として募集人員に満たない合格発表数となるケースも多々ある。(1)と(3)のパターンについては、出願の際十分考慮する必要がある。

なお、出題教科‐科目数は、一般選抜と同じ5(6)‐7型が主流だが、1~3教科の軽量型も若干ある。

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