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知っておきたいシリーズ/奨学金制度利用について

経済的な理由で夢をあきらめるなんて、もったいない。みんなの進学をバックアップしてくれる、奨学金制度や教育ローンという存在は、お金の問題を解決してくれる心強い味方。国や地方自治体、金融機関、民間の団体などさまざまな奨学金制度がある。内容や条件を調べ、自分にぴったりの制度を見つけよう

日本学生支援機構の奨学金制度

日本学生支援機構の奨学金制度は国の制度で、大学生の4人に1人が利用している最もポピュラーな制度といわれている。短期大学生や専門学校生でも利用することができる。

奨学金には、

  1. (1)特に優れた学生および経済的理由により修学が困難な学生に、無利息で貸与する「第一種奨学金」
  2. (2)在学中は無利息で、卒業後は年利3%を上限とした利息付きで貸与する「第二種奨学金」

の2種類がある。いずれも学力や家計による基準がある。この制度で借りたお金は卒業後に返さなければならない。

 

【第一種奨学金】主な学力基準
・大学・短大…高校の2~3年の成績の平均が3.5以上
・専門学校…高校2~3の成績が3.2以上
・大学入学資格検定の合格者または、高等学校卒業程度認定試験合格見込み者で上記に値すると認められる人

 

【第二種奨学金】主な学力基準
・高校の成績が平均水準以上の人
・特定の分野で優れた能力のある人
・学習意欲があり、確実に学業を修了する見込みのある人

 

これらの奨学生は3通りの方法で採用される。

  1. (1)進学校が決定していなくても申し込める「予約採用」
  2. (2)毎春に在学校の奨学金窓口で募集する「在学採用」
  3. (3)保護者の失業、病気、事故、離別、災害など家計が急変し、緊急に資金を必要とする学生が利用できる「緊急・応急採用」

がある。在学する学校を通して申し込むが、(1)(2)学校長の推薦を受けた申込者の中から採用者が決まる。(3)は年間を通じ、随時採用している。

学校独自の奨学金や貸与制度って?

最近では学校独自の奨学金制度を用意している場合が多い。借りたお金を返す義務のない「給付型」と、返さなければならない「貸与型」の2パターンがある。一つの学校で何種類も制度が用意されている場合もあるので情報を集めよう。

「給付型」の場合は、成績優秀者や特待生などを対象に授業料を免除したり、経済的な理由で修学が難しい学生を支援したりというケースが一般的だ。入試の成績によって学費を免除する学校もあるので、志望校にどのような奨学金制度があるのか、前もってチェックしておこう!

一方、「貸与型」の場合は、災害などで家計が急変した緊急時、資格取得の支援時など、さまざまな目的で貸与される。奨学金より基準がゆるやかなので、利用しやすい制度だ。なかには入学時の費用や2年次以降の授業料を無利子や低金利で借りられるものもあるので要チェックだ。

新聞奨学生ってどんな制度?

新聞奨学生とは、新聞販売店に勤め、毎日の新聞の配達や集金などの仕事をする代わりに、学費を貸与してもらい、住まいを提供してもらえる制度。もちろん、仕事に対する給与も支払われる。成績評価などの条件や資格はなく、貸与された学費は勤務した期間によって返済不要の奨学金になることも。制度の内容は新聞社による。定員になりしだい申し込みを締め切るので、志望校が決定したら、なるべく早めに希望の新聞社に応募しよう。資料請求は各社のホームページや電話で。

教育ローン・進学ローンって?

お金の問題を解決するには、金融機関からの借り入れも一つの手だ。教育資金としてお金を融資する「教育ローン」は、一般ローンより金利が低いので利用しやすい。教育ローンには、日本政策金融公庫による「国の教育ローン(教育一般貸付)」といった「公的ローン」と、銀行や信用金庫などの金融機関による「教育ローン」といった「民間ローン」の2種類がある。借入時は保護者名義でも、卒業後に自分で働きながら返済することもできるので、保護者への経済的な負担も軽くなる。

民間ローンは銀行や信用金庫、信販会社、ろうきん(労働金庫)、JA(農業協同組合)などの金融機関が独自に取り扱う貸付制度。ライフプランに合わせて、さまざまな目的別のローンがあり、教育資金としての融資を目的とした「教育ローン」もある。銀行ローンの場合、公的ローンに比べて条件はやや厳しく金利も高いが、他のサービス等の取引状況によっては優遇される場合もある。一方、ろうきんやJAなどの組合ローンは金利も比較的低めで、融資額も公的ローンより多い。

民間の奨学金制度って?

みんなの進学費用をサポートする奨学金制度には、日本学生支援機構や各校独自の制度以外にも、民間企業などが設立した「民間育英団体による奨学金制度」もある。ここでは、民間の奨学金制度を一部紹介しよう。採用条件や内容は各団体によって異なるので、希望者はそれぞれの団体に問い合わせを。

(財)アジア国際交流奨学財団 TEL.06-6493-6257/ (財)安藤記念奨学財団 TEL.03-3349-2548
(財)大桑教育文化振興財団 TEL.073-425-3394/ (財)沖縄県交通遺児育成会  TEL.098-941-5070
(財)鹿島育英会 TEL.03-5544-1650/ (財)北澤育英会 TEL.03-5227-2841
(財)交通遺児育英会 TEL.0120-52-1286/ (財)コカ・コーラ教育・環境財団 TEL.03-5410-4994
(財)消防育英会 TEL.03-3503-1481/ (財)白門奨学会 TEL.03-3292-5399
(財)スルガ奨学財団 TEL.055-962-5619/ (財)関育英奨学会 TEL.048-946-1634
徳島新聞奨学生 TEL.088-655-7365/ (財)豊秋奨学会 TEL.0566-26-0384
(財)春秋育英会 TEL.03-5225-0831/ (財)福田育英会 TEL.025-266-9121
金丸法律弁護士財団 TEL.03-3264-6460/ (財)松尾育英会 TEL.03-3407-5107
みなと銀行育英会 TEL.078-331-8141/ (財)矢橋謝恩会 TEL.0584-71-1219
(財)山岡育英会 TEL.06-6376-6281/ (財)日揮・実吉奨学会 TEL.03-3241-2907
(財)東京天草育英会 TEL.03-3668-1901/ (財)日本興亜福祉財団 TEL.03-5228-9051
(財)ロータリー米山記念奨学会 TEL.03-3434-8681/ (財)ノートルダム育英財団  TEL.086-252-5723
(財)南海育英会 TEL.087-831-6622/ (財)米盛誠心育成会 TEL.099-226-0205

※掲載データについては変更されている場合もあるので各機関に確認してください。