推薦入試やAO入試の募集枠が増えてはいても、国公立大学や難関私立大学ではいまだ、1~3月の一般入試が主流。国公立大学は全大学共通の「センター試験」を受験し、結果によって大学独自の二次試験を受験する大学・学部を選ぶ。私立大学は各大学が独自に出題する方式のほか、センター試験利用や論文主体の方式も。得意科目や試験方法、受験日などを考え合わせて受験スケジュールを立てよう。
センター試験受験は必須。二次試験は、前期・後期日程(公立は中期日程も)のどちらかに各大学が試験を実施。同じ日に一斉に実施するため、併願は前・後期それぞれ1校ずつとなる。試験科目は2~3科目が多く、「小論文のみ」とする大学も。一次と二次試験の合計で合否が決定。前期で合格すると、入学を辞退しなければ後期試験を受験できないことを理解しておこう。
私立大学の一般入試では、一つの学部でも試験科目や配点が違うパターンを用意していることも。従来の「3教科型」に加え、英語と小論文のような「ユニーク型」もあれば、英語のみ、数学のみといった「軽量型」もある。配点は全教科平等ではなく、文系は英語、理系では数学または理科の配点が高い大学もあるので、志望校の情報を調べ、重点科目の勉強を強化しよう。
最近はセンター試験を利用する私立大学が増え続けている。試験科目は一般入試と同じ3科目あるいは2科目。大学独自の試験問題より、教科書レベルのセンター試験の方が得点しやすいと言われ、高得点も期待できる、受験生に有利な入試方式と言えそうだ。
過去問に挑戦して相性のいい大学を探そう。「行ってみたい」と思える大学が見つかったら、すぐに書店で「赤本」を手に入れよう。赤本とは、教学社が発行している大学別の過去問題集のこと。赤い表紙が目印だ。ページを開くと、大学案内から入試傾向と対策といった、入試のお役立ち情報が満載。そして、過去3年分の入試問題が載っている。実際に解いてみると、合格ラインに達するには、何をどう学べばいいのか、自分の課題が見つかるはずだ。いろいろな大学の赤本に挑戦することで、自分と相性のいい大学・学部がわかってくる。「相性がいい=合格の可能性が高い」大学だと考えてもいい。「受かりやすい大学」を早い段階で探し出そう。
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