一番大切なことは、「人間力」であると思っています。

人と直接接する仕事ですので、その人の人柄や性格など、お客さまにダイレクトに伝わる職業にはこの「人間力」というものがとても重要だと思います。

例えば技術力も大切な素養ですが、技術だけがあっても人はついてきません。
技術はあって当然、その先が大切なのです。

人間力を磨くためには様々な経験を積むことが一番の方法だと思います。

いろんな経験を積み、嬉しいこと、悲しいこと、喜怒哀楽を全身で感じること。
そうすれば人の気持ちがわかります。

傷ついたことも、必ず後で役に立つ日が来ます。

落ち込んでいるお客さまがいたら、その気持ちをわかってあげられます。

いろんな苦しい経験もしてきましたが、今はその経験がとても役に立っています。

辛さ、苦しさを乗り越える根性もつきました。

苦しい立場にあるお客さまの苦しみを理解してあげられるようにもなりました。

そうやって、人としての幅が広がれば、自然と人はついてきます。

美容師という仕事は、楽しいこともたくさんあるけれども、それにも増して苦しいことや大変なことも多い職業です。

それで辞めていく人たちも数多くいます。

けれども、続けていれば必ずその辛さ苦しさは報われます。

いろんな経験をして、おおいに泣き、おおいに笑い、人間としての幅を広げ、人生をとことん味わい尽くす。

失敗してもそれは必ず経験として後に生かされる。

僕はカッコイイおじさんになるためにこの仕事を選びました。

その選択は間違ってなかったと思っています。

「人間力」がある人は間違いなく魅力的な人間ですから。