【テーマ】調理師に必要なモノ。。

調理師 適性就職活動業界進路

過去記事一覧はこちらです。。

調理師に必要な素養と言えば
優れた味覚
手先の器用さ
おもてなしの心（ホスピタリティー）
などがあると思います。
ただこれらの素養が必要になってくるのは
ある程度調理が任せられる立場に
なってからになると思います。
僕が働くようなレストランでは
就職してまずホールの仕事（サービス）を
やらせられる所があります。
厨房とホールが完全に隔離されているような
レストランでは調理師にはお客様の「顔」が見えません。
料理と言うものは「できた瞬間」が完成ではなく
お客様に食べてもらって初めて完成だと僕は思います。
お客様が何を欲し、どんなものに喜びを感じ
どういう「場」を求めているのか
を察知し、それを厨房にうまく伝え、そして提供する
サービスの仕事はすごく大切なのです。
正直な話、そのことが実感できるようになるのも
ある程度仕事ができるようになってからなのですが
就職したての頃と言うのは
華やかな調理の仕事とは無縁の作業が
結構多いものなのです。
いざ厨房に入ってみても地味な仕込み、
雑用、洗い物など専門学校で習ってきた
料理、作業とは程遠いものばかり。
そして過酷な労働条件。
イメージしていた仕事とのギャップに苦しみ
ドロップアウトする人も少なくありません。
なのでまず大切なのは忍耐力なのだと僕は思います。
コレは調理師に限ったことではないですが
我慢したりコツコツ努力したり
継続していく力（素養）がどんな仕事にも
僕は必要だと思います。
そして後々よく考えてみると
初めの頃のこういった辛い仕事だったり
無縁と思えていた物が
「自分の仕事人としての礎」
になっているのだと良く思います。
なので仕事を始めた２，３年と言うのは
僕はすごく大切な時期だと思います。
この時期を適当に過ごした料理人はいつまでたっても
適当さが抜けなくなります。
料理人を目指す若い人達には
その事を踏まえ辛いでしょうが
「修行時期」を乗り切ってもらいたいものです。

極上！イタリやーーん！！ イタリア料理屋で働くコックの生態そして独り言。。