私のこのブログでの職業分類は「外資系スタッフ」。なので今回は業界の裏話と言っても、実際に所属している業界の話ではなく外資系企業全般に関する裏話について書いてみることにします。　

以前から何度も書いているように、外資系企業の特徴の一つは（新卒採用中心ではなく）中途採用が中心であること。いきおい転職の回数は日系企業に働く人と比べて多くなってきます。ここからが裏話･･･。　

さて、その転職に関してですが、実は想像以上に狭い世界の中で転職が行なわれていることが多いのです！その究極の例を一つ･･･。今から6年前のこと。私は当時働いていた医療系の会社（仮に「A社」と呼びます）を辞める決心をし、ある別の医療系の会社（仮に「B社」と呼びます）の面接を受けました。B社には、私がA社の一つ前に働いてた会社（私にとっては新卒で入社した最初の会社でした）の同僚が勤務していることを知っていました。私もその元同僚も人事の仕事をしていました。幸い、というかその面接の日に元同僚と顔を合わせることはなかったのですが、B社で合否が決まらないうちに、全く別の食品会社（仮に「C社」と呼びます）の面接も受けました。　

C社での面接プロセスは順調に進み、日本人の社長の面接の後に新宿の某ホテルでC社のアジア・太平洋地域の人事の責任者と面接をしたのです。最終的にこのC社は受かり、内定をいただいたのですが･･･、私は全く別の自動車関連の会社の内定を受諾することになりました。^^ゞ　ここからがこの裏話のヤマ場です！　　

或る日私は風の便りで、私が辞めたA社のポジションの後任として、何と！B社に勤めていた筈の元同僚が入社したことを知りました。つまりB社が求人を行なっていたのは、B社を元同僚が辞める決意をし、その後任探しが必要だったからなのです！後日、元同僚に人づてに私の携帯番号を伝えて電話をもらい、話をしました。その際に私が辞めたA社の状況を伝えました。話の中でお互いの転職活動の話題になり、そこで何と！何と！実は元同僚もC社を受けており、私が面接をした新宿の某ホテルで同じ日の別の時間に面接を受けていたことが分かったのです！It’s a small world！　

これは全然別の話ですが、或る会社で上司とそりが合わず会社を辞めて別の会社に移ったにも関わらず、移った先の会社が辞めた会社に買収されて元上司が新しい上司として移ってきた、という笑えない実話もあります。かくのごとく外資系は狭い社会。なので後ろ足で砂をかけるような真似をして辞めることはできません。転職先でも以前の同僚や上司、あるいはそこまで近しい関係でなくても「元同僚や元上司の知人」と遭遇する可能性も少なくないからです。まだ社会人経験も無い皆さんには今回のような転職に関する裏話は刺激が強過ぎるかもしれませんが、「そういう世界もあるのだ」ということを知っておくのも損は無いのでは？！まあ世の中、裏と表はつきものなのだということを知っていただければと思い、本日の記事を書いた次第です。